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デキる人ほど小学生レベルの言葉で差をつける訳 伝えたいことを届けるのに難しい言葉なんて必要ない

東洋経済オンライン / 2025年1月28日 14時0分

メイメイ:生まれた頃からインターネットが身近にあるチエさんたちZ世代は、費やした時間に対して得られる効果、タイパ(タイムパフォーマンス)を強く意識しがちですよね。タイパという言葉は最近の流行語ですが、実は大昔から同じことを言っていた人がいたんです。

古代ギリシャの哲学者ピタゴラスは、

多くの言葉で少しを語るのではなく、
少しの言葉で多くを語りなさい。

と説いていました。

チエ:「少しの言葉で多くを語りなさい」か。それってめっちゃタイパいいじゃん!

メイメイ:何かを伝えるとき、言葉を多く使うと、たくさんのことが伝わるかのような錯覚を起こしがちです。

チエ:確かにね。学生時代に先生にずーっとお説教されても、あんまり頭に入ってこなかったもんな。

メイメイ:「たくさん話したら、たくさん伝わる」。ついそう思ってしまいがちだけど、これはむしろ逆。

シンプルな言葉で、本質を短く伝える方が、相手の心の奥深くまで届くんです。

短い言葉で伝える技術は、現代社会を生き抜くすべての人にとって、不可欠な能力といえますね。

人が持っている時間は1日24時間。持っている時間の量と自由な時間が、人によっては、どんどん釣り合わなくなっているんです。

だからこそ、コトバ・イズ・マネーです。わかりやすさを追求して、しっかりと言葉を届けられるピタゴラスのような人になってほしいんです。

チエ:それなら、そんな大変な時代にコトバ・イズ・マネーを意識するにはどうしたらいいの? 私、語彙力ないし、今さら勉強するのも嫌なんだけど……。

メイメイ:チエさん、そこです! そこが誤解なんです!

チエさんはいま、「語彙力ない」って言いました。確かにチエさんの頭の中の語彙は少ない方です。

チエ:またこの猫は失礼な……。まあ図星ですけど……。

語彙力は誰にでも十分に備わっている

メイメイ:けなしているわけじゃありませんよ。

コトバ・イズ・マネーを実践するための語彙力は、チエさんに、いや誰にでも十分に備わっていると言いたかったんです。頭の中の伝えたいことをまとめて届けるのに、難しい言葉なんて必要ありません。小学生レベルの言葉で十分なんです。

チエ:小学生レベルの言葉?

メイメイ:たくさんの情報で溢れた現代だったら、なおさら小学生レベルの言葉を上手に使いこなすことが大事です。

小学生レベルの言葉には、

①早く伝わる
②簡単だから、間違いなく伝わる
③誰でも使える

こんなにいいところがあるんですよ。

チエ:つまり、シンプルで、わかりやすくて、どんな人でも使いこなせるってこと?

メイメイ:そうです。だんだんわかってきてくれていますね!

しかも、シンプルだから「頭の中の棚」もとっても整理しやすくなります。チエさんが発注したい「かわいいポスター」のヒントもここにありますよ。

チエ:でも、小学生レベルの言葉っていったってなんでもいいわけじゃないよね?

メイメイ:その通り!

ここからは、小学生レベルの言葉の使い方と基本的な考え方を見てみましょう。

POINT

言葉で溢れた現代だからこそ、簡単な言葉が力を発揮する。

手代木 聡:電通西日本コピーライター、クリエイティブディレクター

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