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質の高い睡眠を実現する「最初の4時間」の重要性 スマートウォッチで「睡眠を記録」する参考に

東洋経済オンライン / 2025年1月28日 19時0分

スマートウォッチで眠りの状態を記録する人も増えていますが、質のよい眠りの状態とはどういうことなのか、理解できていますか?(写真:Oscar Wong / Getty Images)

「布団に入っても、なかなか眠りにつけない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」「眠りが浅くて熟睡した感じがしない」ーー。睡眠の悩みを抱える人は多く、日本人の睡眠時間は世界で最下位というデータもあります。

睡眠を「改善しよう」「見直そう」と、たとえばApple Watchで睡眠の状況を記録していても、表示される「睡眠ステージ」のグラフを見て、自分はよい睡眠をとれているのか、とれていないのか、よくわからない人も多いのでは?

そこで、これまで2万人以上の睡眠に悩む人を治療してきた睡眠専門医・白濱龍太郎医師の著書『「寝つきが悪い」「すぐに目が覚めてしまう」人のお助けBOOK』より一部を抜粋、再編集し、「ぐっすり眠る」とはどういうことなのか、改めて見直してみます。

「夜ぐっすり眠る」とはどういう状態?

そもそもぐっすり眠るというのは、どういう状態をいうのでしょうか? それは、「深睡眠(しんすいみん)」がよくとれている状態のことです。深睡眠の間は、途中で目が覚めにくくなります。

【画像】「質の良い睡眠って?」スマートウォッチやスマホで「睡眠ステージのグラフ」を見るときの参考になる図表

また、脳内に蓄積されたアミロイドβタンパク質などの疲労物質を取り除くだけでなく、体の機能を修復させたり、免疫力を高めたりする成長ホルモンの分泌が盛んに行われます。

そのため、深睡眠の時間が長ければ長いほど、疲れがとれて病気になりにくい体になるのです。

睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠という2種類の状態があります。レム(REM)とは、睡眠中に起こる眼球の急速な動きのことで、これが起こる時間がレム睡眠です。眠りに入る直前や起きる間際のうとうと眠っているような浅い睡眠の状態です。

体は休んでいても脳は活発に動いていて、日中に得た情報の整理や定着を行います。さまざまな情報が脳内で整理されることによってストレスの解消効果もあります。眠りが浅いので、光や音などで目を覚ましやすい状態ですが、夢を見るのもこのレム睡眠のときだけです。

これに対し、脳と体の両方が休んでいるのがノンレム睡眠。眼球運動も穏やかになって、すやすやと深い眠りについている状態になっています。

ノンレム催眠は眠りの深さによって3つの段階に分かれていて、もっとも深い眠りのことを深睡眠といいます。この深睡眠があるかないかが、睡眠の質を大きく左右するのです。

「よく眠れない」「寝ても疲れがとれない」

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