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『あのと粗品』Podcastで人気独走も納得の背景 リスナーを巻き込んだ"そしあの"ブランディング

東洋経済オンライン / 2025年1月28日 8時40分

ポッドキャスト番組の中でも屈指の人気を誇る『あのと粗品の電電電話』。人気の背景はどこにあるのだろうか?/出所:粗品 Official Channel

国内全世代のメディア利用率において今やTikTokとほぼ同等に並び、何かとホットな話題の多いポッドキャスト市場。

【画像5枚】あのとデートし、ついには家にまで行ってしまった粗品…"コンビブランディング"の巧みさは馬鹿にできない!

市場調査によると、15〜19歳の約3分の1、20代の約4分の1が利用しており、その若年層利用率の高さでも注目されている(オトナル・朝日新聞社調べ「PODCAST REPORT IN JAPAN 第4回ポッドキャスト国内利用実態調査」より)。

ポッドキャスト市場で絶大な人気

そんな右肩上がりのポッドキャスト市場で、番組開始以来、絶大な人気を誇っているのが『あのと粗品の電電電話』である。

同番組は、昨年12月に発表されたSpotify年間ランキングの「国内で最も再生されたポッドキャストエピソード」で見事に1位・2位を獲得。パーソナリティを務めるのは、今や時代の寵児となったソロミュージシャンの「あのちゃん」ことあのと、漫才コンビ・霜降り明星の粗品だ。

それぞれの芸能活動でもブレイク中の2人だが、今やファンコミュニティができるほど「あのと粗品」のコンビが"ブランド化"した背景には何があるのだろう。

本記事では、2人の共演歴から以下の3点に注目している。

1、テレビのレギュラー共演がコンビのブランドを浸透させたこと

2、ポッドキャスト番組が、ファンのエンゲージメントを向上させたこと

3、タレント本人発信のYouTube動画が人気にブーストをかけたこと

順に説明したい。

地上波レギュラー『電電電波』で"そしあの"が定着

バラエティ番組『あのちゃんねる』(テレビ朝日)などで注目され始めていた2人を、2023年4月、最初にレギュラーで起用したのが音楽トーク番組『あのちゃんの電電電波♪』(テレビ東京)だ。

同番組では、あのと進行役の「猫のササキ」(粗品が声をあてる操演人形)が自宅風のセットにゲストを迎え、こたつを囲んでトークを繰り広げる。

深夜ラジオのようなゆるさが持ち味のトークパートは、時に辛口なユーモアが飛び交うのも特徴だ。特にササキ(粗品)は、共演者からもらうCDや本に「あれ、全部いらんもんな」とこぼしたり、自分が楽屋挨拶に行かないタレントの名前を明かしたりと好き放題。

「顔が出ないからってすごいこと言うじゃん(笑)」というあののツッコミには、視聴者も概ね同意だろう。

一方あのは、口の悪さはご愛嬌の鋭いコメント力で度々粗品を笑わせる。かつて粗品が離婚を公表した際には、「俺が離婚したのお前(あの)のせいらしいな?」 と週刊誌の"誤報"をネタにする粗品に対し、あのが食い気味に「お前がな? お前のせいでお前は離婚しただけ」と即答し、辛らつな切り返しで笑いを誘った。

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