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モラハラで「妻子に去られた夫」たちが集い語る事【再配信】 「モラハラDV加害者」は本当に変われるのか?(後編)

東洋経済オンライン / 2025年1月29日 8時5分

(画像:『99%離婚 モラハラ夫は変わるのか』より)

モラハラ・DV加害者変容のための当事者団体「GADHA(ガドハ)」。変わりたい、と願う当事者たちが集まり、変容を学び、支え合うための場です。

この団体を2年前に立ち上げた中川瑛さんも、かつてはアルコールに依存し、妻に「ケアの欠如」という暴力をふるっていましたが、3年前の暮れに気付きを得てから、自ら加害者変容を経験します(前編)。

そんな中川さんが立ち上げたGADHAでは、いったいどんなことを行っているのか? モラハラやDV加害者たちは、本当に変わることができるのか? 詳しく聞かせてもらいました。

前編:「僕はモラハラ夫」…本人が遂に悟るに至った経緯

【この記事は2023年7月に公開した記事の再配信です】

活動はすべてオンライン、男女比は3:1

――GADHAではどんな活動をしているんですか?

活動は3つあり、全てオンラインで行っています。1つはSlackを使った掲示板的なコミュニケーションで、これがすごく大きな役目を果たしていると思います。弱音を吐く場や、変容を報告する場、セルフケアの方法や、自分の加害について相談する場など、いろんなチャンネルがあります。登録者は今750名以上いて、このうちアクティブユーザーが2~3割程度。これまでに2万件以上のメッセージのやりとりが行われています。

活動の2つめが「オンライン当事者会」です。月に1、2度のペースでやっていて、これまで延べ37回開催しました(※2023年6月現在)。最初の頃は参加者が4人くらいでしたが、いまは多いときで約30人。平均で20人程度ですかね。顔出しは必須でなく、チャットで参加される方もいます。

3つめが「加害者変容プログラム」で、これだけ有料です。レクチャー、ディスカッション、ホームワークに取り組むもので、2時間×4回(2カ月)が1セット。これまでに延べ80人以上が参加しています。

――参加者はどんな方が多いでしょう。女性もいますか?

女性が25%くらい、男性が75%くらいです。年齢層のボリュームゾーンは30~40代ですが、下は10代から上は70代まで、幅広く参加されています。

参加者のタイプも多いですが、大きく分けると2種類です。ひとつは「ケアの放棄(欠如)」というタイプで、「話が全然通じない」「相手が寝込んでいても心配する素振りを見せない」「約束したことをすごく簡単に破ってしまう」といったもの。もうひとつは、いわゆる「モラハラDV」みたいなタイプです。経済的DVなどもあります。

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