1点で一目置かれる、自身を「格上げ」する名品とは 大人にふさわしいブーツ、ベルト、時計、万年筆
東洋経済オンライン / 2025年1月31日 8時0分
年を重ねて社会的地位が上がると、“品格”が求められるようになる。とはいえ、一朝一夕で醸し出せるものではない。では、まずは形から入ってみるのはどうか。いいものを身につけていると気持ちもしゃんとする――。そんな考えのもと、「わかる人にはわかる」一目置かれる名品をピックアップ。ビジュアルのよさはもちろん、実用性も備える小物を4アイテム紹介する。
【写真を見る】英国発カジュアルブーツの代名詞にして通称「マッドガード」とも呼ばれる「サンダース」の2つの魅力
通称「マッドガード」、英国を代表するカジュアルブーツ
欧米各国に点在する靴の名門の中で、日本の市場において英国ブランドが重用される理由は大きく2つある。
1つはプロダクト自体の美しさや趣と、日常生活での実用性を兼ね備えるラスト(木型:足の形を木で形成したもの)成形だ。もう1つは多雨な土壌で培われた悪天候への対応力にあると言われている。
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英国発カジュアルブーツの代名詞にして通称「マッドガード」とも呼ばれる「サンダース」の「9877PSS BRIT CHUKKA」は、そんな2つの魅力を体現している。
同ブランドが収蔵する数々のアーカイブから厳選されたSNOと呼ばれるオリジナルの木型をベースとし、包み込むようなスウェードアッパーが足への負担を軽減する。
さらにアッパーとソールの結合部分に薄いラバーテープをぐるりと1周巻き付けるマッドガード製法もポイント。これにより、靴の最たる弱点とも言える浸水や泥跳ね汚れを軽減させ、雨の日でも快適な足回りを保ってくれる。
一般的なチャッカブーツと比べ、やや筒丈が短く設定されているため、英国らしい上品顔をスニーカー感覚で取り入れられるのも、ロングセラーたるゆえんだろう。
名門のDNAを受け継ぐ実力派レザーファクトリー
革製品の名門として知られていた「ホワイトハウスコックス」にはこんなストーリーがある。
1875年の創業当初より高級馬具ブランドとしてその名を轟かせ。1970年代には犬用の首輪を英国の高級百貨店「ハロッズ」で展開していた。
すると、それがかのラルフ・ローレン氏の目に止まり、彼のオーダーからヒト用メッシュベルトの商品化へと発展したという。
以来ウォレットやバッグなど多くのヒット作を輩出するも、2022年に惜しまれつつ幕を下ろした同ブランドから、中心的なスタッフたちをほぼそのまま受け継ぎ、後継ブランドとして2023年にデビューしたのが「べオーマレザーカンパニー」である。
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