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「まどか26歳」9時5時勤務の研修医が見た"葛藤" 「労働時間が短い=良い」は思い込みなのか

東洋経済オンライン / 2025年1月31日 8時50分

イマドキ研修医の成長と奮闘を描いた「「まどか26歳、研修医やってます!」。ビジネスパーソンにも通じる、令和の働き方の功罪とは?/出所:TBS公式 YouTuboo

芳根京子演じる研修医の奮闘を描くドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系)が話題だ。第1話のTVer再生数は、1月29日時点で200万回を突破。放送時間にはXでトレンド入りするなど、注目が集まっている。

【画像4枚】芳根京子、高橋ひかる、木村多江、鈴木伸之…昭和と令和の医師を演じる出演者たち

若い研修医たちの爽やかな青春ドラマでしょ?と高をくくることなかれ。実は令和の働き方に戸惑う人々の本音を描くドラマなのだ。

たとえば第2話では、研修医たちの“学び”について先輩医師たちと対立が勃発する。

9時5時で働く研修医たちと現場のギャップ

物語の舞台は、総合病院。研修医1年目の若月まどか(芳根京子)ら5名の研修医たちは、2年間にわたる研修をスタートさせた。

【画像5枚】芳根京子、高橋ひかる、木村多江、鈴木伸之…昭和と令和の医師を演じる出演者たち

研修医たちはこの2年間で経験を積み、のちに自分が専門とする科を決めなければならない。

研修医は9時に出勤し17時に退勤する、いわゆる「9時5時勤務」だ。研修期間中、定時で帰り趣味やデートの時間を謳歌する研修医たち。その姿は、過酷な医療現場のイメージとは異なるかもしれない。

電子カルテの時代に丸暗記を求められ…

しかし、そんな彼らに試練がおとずれる。

この病院では、手術方針をプレゼンする際に資料を丸暗記して臨まなければならないルールがある。そのルールを見落としていたまどかは、暗記でのプレゼンに失敗。

「入院患者のカルテを全部覚える。俺たちの時代はそんなの当たり前だった」

「俺たちの時代とやっぱり違うなぁ」

先輩たちからの厳しい声に、まどかは悔しさを隠せない。同時に、「そもそも暗記で臨ませることに意味はあるの? なんのための電子カルテなのか」という疑問も浮かぶのだった。

定時がくれば退勤することを求められる研修医たちにとって、膨大な業務を抱えた勤務時間中にカルテを丸暗記するなど至難の業だからだ。

「昔はこうだった」と言われても、残業することが勲章だった世代と違う軸の中で生きている若手研修医たちは、もどかしい気持ちを隠しきれない。

「うちらってどう働けば正解なわけ? いまのこの働き方でいいの? どうなの?」

そんな折、サーバーダウンのため電子カルテを閲覧できないという障害が発生。実は「カルテを覚えろ」という教えは患者のためだったのだ。

研修医たちが自分たちの働き方に頭を抱える中で、先輩医師たちも葛藤をにじませる。外科医の西山正樹(赤堀雅秋)は、研修医たちが定時に帰宅してしまう現状についてこう嘆いた。

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