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「人前での話し方」劇的に上手くなる簡単秘訣 「伝説の家庭教師」が教える"凄いノウハウ"は?

東洋経済オンライン / 2025年2月1日 11時30分

著者によれば、それは人が身体から発信している「ソーシャルキュー」と呼ばれる「無数の信号」の影響なのだそうだ。

コンピュータの画面上とは違って、対面だと、頭や手の動きや目つき、顔色などほんのちょっとした特徴や変化から、その人の性格や心持ちなどを読み取れるということである。

「メラビアンの法則」をご存じでしょうか。
人と人とのコミュニケーションにおいて、言葉が7%、声が38%、見た目が55%の割合で相手に影響を与えるという説で、1971年に心理学者のアルバート・メラビアンによって提唱されました。
ここから、印象形成において、言葉などの言語情報の割合は1割もなく、結局は声や見た目などの非言語情報で決まる、と解釈されます。


(25ページより)

ところがこの研究は、「厳しいことを笑顔で言う」などのような矛盾した状況において「言語情報」と「非言語情報」のどちらが優先されるかを調べたものなのだという。

つまり、それほど単純に解釈できるものではなかったということのようだ。

また著者には、長年にわたりトップリーダーによる「コミュニケーションの家庭教師」を務めてきた経験から言えることがあるのだという。

“劇シブ”な見た目で深みのある声をしていたとしても、話の内容が論理的で説得力がなければリーダーとしては失格だというのだ。

「言葉」と「非言語」がコミュニケーションの両輪ですが結局、印象を形づくるのは、
「言葉が3分の1、声が3分の1、見た目が3分の1」
つまり、
「だいたい、言葉が3割、残りの7割が声や見た目」
というのが私の実感です。
(26ページより)

いうまでもなく、コミュニケーションの本質は「なにを話すのか」である。

ただし、相手の心象を形成するにあたっては、ジェスチャーや姿勢、アイコンタクト、声など、言葉以外の非言語情報のほうがインパクトは強いということだ。

「声は大きく、ゆっくり」はもう古い?

「低く野太い声」「甲高い声」「か細い声」などなど、たとえ同じことを話していたとしても、話し手の声の質によって印象は大きく変わるもの。また、しばしば「滑舌の悪さ」が取り沙汰されるように、聞きやすさも重要なポイントであるだろう。

だがそれ以前に、これまで常識のように語られてきた「声は大きく、ゆっくり」は間違いであると著者はいう。

なぜなら、「声が大きい=聞き取りやすい」わけではないから。

話すスピードについても、高齢の人などに対して話す際には「ゆっくりめ」のほうがいいものの、一般的には「テンポのいいスピード」で話すほうがいいようだ。

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