超有名な医学誌が発表、「1日のお酒の適量」とは? アルコールの「がん発生リスク」もここまで判明
東洋経済オンライン / 2025年2月2日 7時50分
アルコールを摂取した後に、体内で生じたアセトアルデヒドを分解する酵素が「ALDH2」だが、これがうまく働かない体質の人が、日本人では約40%もいるとされる。かくいう筆者自身もそうで、お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる。
アセトアルデヒドが蓄積すると、ただの不快感だけでなく、食道がんなどのリスクも高まることが知られていて、名古屋大学などの報告では、お酒に弱い体質であるにもかかわらず多量に飲酒する人は、食道がんのリスクが高まる可能性が示されている。
このフラッシング反応は、「お酒が体に合っていない」という体からの重要なサインとなる。この場合、無理に飲酒を続けるのではなく、飲みすぎないよういっそう気を付けなければならない。
国際がん研究機関(IARC)は、アルコールを「グループ1の発がん性物質」に分類している。これは“発がん性が明確に証明されている物質”であることを意味する。
そして少なくとも以下の7種類のがんに関して、アルコールが原因の1つであることが認められている。その種類は、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、そして乳がんだ。
健康によい飲酒量は「1日0杯」
注目すべきは、アルコール摂取量とがんリスクの「量–反応関係」だ。今では、摂取量が少なくてもがんのリスクが増加することが示されている。
2018年に医学誌『ランセット』に掲載された分析では、飲酒量が少量であってもがんのリスクが増加することが示され、健康へのリスクを最小化する飲酒量は「1日0杯」であると結論づけた。つまりアルコールはそもそも摂取しないほうがいい、というわけだ。
この研究は、少量の飲酒なら安全であるという一般的な認識に対して疑問を投げかけ、世界中で大きな話題となった。
また、日本の疫学研究でも同様に、少量の飲酒でも発がんリスクが上昇することが示されている。
東京大学の研究者らの論文では、日本人も飲酒をしない人が最もがんになるリスクが低いという分析がある。アルコール摂取が少しずつでも増えるほどがん発生のリスクが高まり、1日1杯の飲酒でも10年も続けると1.05倍程度がんになるリスクが高まっていた。
そしてこのリスクは、大腸がん、胃がん、乳がん、前立腺がん、食道がんなど、比較的よくあるがんで高いことが判明した。
国立がん研究センターの発表では、飲酒の頻度や量の増加に伴い、特に閉経前の女性で乳がんリスクが上昇することが示され、また1日1合以上の飲酒が、男性の胃がんにかかるリスクを高めることが報告されている。
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