日本株の「2月の勝者」になるための条件とは何か 相場は不透明だが、透明になってからでは遅い
東洋経済オンライン / 2025年2月3日 9時30分
また2月2日は節分だったが、日本では「節分天井・彼岸底」の相場格言に対しての信奉者が多く、これも2月相場が低調になりやすい一因となっている。過去の法則や傾向を「整合性」というが、これも先人たちは一生かけて相場の整合性を調べ、それが「相場必勝法」として世に残っている。
しかし、その発見した整合性はあくまで過去の整合性であって未来を保証するものではない。逆に、過去に現れた整合性は、未来には極めて不整合になることは統計学の基本だ。これを「整合性のワナ」という。
私の師匠である立花証券・石井久元社長の「石井独眼流」(竜ではない)の、その師匠であった東洋経済新報社出身のエコノミスト・高橋亀吉先生は「過去を忘れよ。変化を知れ。理外の理(常識では説明のできない道理)も学理である」と常に言っていた。
「2日(3日)新甫」や「節分天井」に惑わされることなく、これからのトランプ時代の世界をしっかりみることは必要だが、ひとまず日本株の中心は内需と防衛関連銘柄とみることは、今までどおりだ。
予想を超えるAIの技術進歩は、中国の新興企業「DeepSeek」(ディープシーク)の「V3」や「R1」、アリババグループ・ホールディングの「Qwen(通義千問)」の最新バージョン「2.5Max」などの登場で、まったくの不透明な状態になってしまった。「透明になってから買っても儲からない」とは言ったが、AIの技術革新は計りしれない。しばし注意して趨勢をみたいところだ。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
平野 憲一:ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト
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