82歳料理研究家が伝授「食べ力」鍛える"簡単"習慣 ひき肉そぼろを加えてたんぱく質"ちょい足し"
東洋経済オンライン / 2025年2月5日 12時30分
料理研究家の村上祥子さん(82)が、「食べ力(ぢから)Ⓡ」という言葉を初めて公の場で初めて口にしたのは2002年、新聞紙上での対談の場でした。
「食べ力」とは「自分の体のためにどんな食べ物を選んで食べていけば健康的に生きていけるか、その知識を身に付けて実践する力」のこと。日ごろ考えていたことを熱く語る中で自然に生まれた言葉でした。
その後、村上さんは給食に関わる職員向けの講演会や子ども向けの食育授業で、「食べ力」について繰り返し語ってきました。今、実感しているのは、年を重ねたシニアにも食育は必要であるということ。シニアこそ「食べ力」を身に付けてほしいという村上さんの著書『料理家 村上祥子式 食べて生きのびる 食べ力』から一部を抜粋してお届けします。
「食べ力」をもって生きる
私は福岡在住で、地元の西日本新聞で「村上祥子のきょうの一品」というコラムを連載して43年になります。
【写真】「ひき肉そぼろでたんぱく質のちょい足し」実際の料理例
今まで多くの読者から問い合わせを受けてきましたが、最近は一人暮らしのシニアからの電話が増えました。年をたずねたら、96歳!ということもありました。何歳になっても、自分で料理して食べて生きていく時代になったことを実感しています。
成長と老化は一続きです。年を重ねれば、体にも心にもさまざまな変化が訪れます。
食が細くなる、ボリュームのあるものが食べられなくなる。食欲がわかず、料理をする気力もわかないので、お菓子やパンをつまんで軽くすませる、という声もききます。
それではいけません。体は24時間365日休みなく稼働する工場のようなもの。簡単なものでいいから食べ続けて、体に栄養を送り続ける。エネルギーが補給されて元気に動ければ、気持ちも前向きになる。そんなサイクル全体が「食べ力」だと思ってください。
サルコペニアとフレイル
高齢者にサルコペニアとフレイルが増えている、という話を最近よく耳にします。サルコペニアは加齢によって筋肉量が減少し、筋力や身体機能の低下を引き起こしている状態です。バスの昇降口でふんばれずに上がるのに苦労をしたり、体幹が弱くなってステッキで体を支えたり、壁に手をつかないときちんとした姿勢がたもてなくなります。
いっぽうフレイルは、身体機能だけでなく、精神的にも衰えがみられる状態をいいます。外出したり、人と会ったり、社会的な活動をする気力を失ってしまうのです。
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