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なぜロマンスカーに憧れる?小田急運転士に聞く 駅員→通勤車両の車掌→運転士→…長い道のり

東洋経済オンライン / 2025年2月6日 6時30分

【写真の続き】喜多見電車基地でのロマンスカー・MSEを使った「実車訓練」の車内の様子。機器の配置など車種によって違う特徴を頭に入れておく必要がある

「子供たちの憧れの運転士に」

磯田和也さん(2018年入社、海老名乗務所)は「私自身もロマンスカーの運転に憧れを抱いていたので、子供たちに憧れてもらえるようなピシッとしたカッコいいロマンスカー運転士になりたいと思います。そのためにも運転技能の鍛錬とホスピタリティの習得に努めてまいります」と意気込む。

磯田さんが好きな小田急車両は2022年まで走っていた通勤車両の「1000形未更新車」。理由は「運転士として単独したときに走っていた最後の電磁直通ブレーキ車で運転操作に苦労した分、運転しがいもあり、楽しい思い出が多かったから」。

長沢聖歩さん(2019年入社、喜多見乗務所)は「約3年間で身に付けた技術を向上させ、安全でお客さまに安心してロマンスカーにご乗車していただける運転士になりたいです。運転士を目指したときから、ロマンスカーの運転士になるのが大きな目標でした。小田急といえば『ロマンスカー』と答えるお客さまも多くいらっしゃいますので、小田急の『顔』として、お客さまや職場の仲間から信頼され、尊敬されるような運転士になりたいです」という。

長沢さんが好きな車両はロマンスカー・GSE。「初代SE車を受け継いだデザインと現在、唯一の展望列車」との理由だ。

【写真30枚を最初から見る】喜多見電車基地でのロマンスカー・MSEを使った「実車訓練」。乗務員室や床下にある機器など車種によって異なる配置や扱い方を学ぶ

やはり「憧れ」が志望動機

同じく、GSEを好きな車両に挙げたのが静海斗さん(2017年入社、喜多見乗務所)。「子供たちから憧れられるロマンスカー運転士になりたいです。私の父はJR東日本で運転士をしていました。幼いころから父の姿に憧れ、電車の運転士になるという目標は今までぶれることはありませんでした。自分が父に憧れたように私が運転する姿を見て、『運転士ってかっこいいな』『ロマンスカーの運転士になりたいな』と思ってもらえるような運転士を目指したいです」。

アンケートの結果を見ると、「かつて自分が憧れたように、子供たちの目標になりたい」という回答が目立つ。小田急によると現在、ロマンスカーの任用者は運転士が204人、車掌が182人。2025年4月には技能確認試験に合格した運転士27人、車掌32人がデビューする見込み。彼らの姿を見た子供たちも将来、ロマンスカーの乗務員を目指すことになるかもしれない。

橋村 季真:東洋経済 記者

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