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一流会社員が実践する「捨てる仕事」の見極め術 取捨選択とツール活用で重要タスクに集中する

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 13時30分

一流に共通しているのは「捨てる仕事」の見極めに長けているということです(写真:Fast&Slow/PIXTA)

日々の細かい業務に追われて、つい重要な仕事を後回しにしてしまいがちというビジネスパーソンは少なくないでしょう。仕事がデキる人が実践する「捨てる仕事」の見極め方について、『世界のハイパフォーマーを30年間見てきてわかった一流が大切にしている仕事の基本』から一部抜粋・再構成のうえお届けします。

「捨てる仕事」を見極める

ある電機メーカーに、仕事をばっさばっさとアウトソーシングして、組織をスリムに改革した方がいます。「あの人が通ったあとはぺんぺん草も生えない」という冗談が交わされるほど、たくさんの仕事を外部に委託しました。

【イラストを見る】4つの領域に分けられるタスク

その結果、残ったのは、市場調査や業務プロセスの見直しなど、そのうちにやろうと思っていたけれど、つい後回しになってしまっていたことばかりです。

この方が作った「重要な仕事にだけリソースを集中投下できる環境」のお陰で、この組織は急成長を遂げました。

この方に限らず、一流に共通しているのは「捨てる仕事」の見極めに長けているということです。

「捨てる」と言うと少し乱暴に聞こえてしまいますが、これは、責任を放棄することでも、やりたくないことはやらないということでも、目立つ輝かしい仕事しかしないということでもありません。

人間は誰でも、時間、集中力、労力などのリソースは限られたものしか持っていません。たくさんやることがあると、どうしても急を要する仕事に気を取られてしまい、本当に重要なことが後回しになります。

重要なタスクにリソースが枯渇している状態で取り組んでいては、本末転倒です。そうならないように、重要度と緊急度で、拾う仕事と捨てる仕事を決めるのです。

この考え方を「アイゼンハワーの法則」と言います。第34代アメリカ大統領のアイゼンハワーが「緊急なものが重要であることはほとんどなく、重要なものが緊急であることもほとんどない」と言ったことから、彼の名前をとってこう呼ばれています。

「重要」は、組織の目標の達成につながるタスク、「緊急」は、決められた時間内に完了できなければ困った事態に発展するタスクです。

この観点でタスクを4つの領域に分けていきます。

集中して取り組むべきタスクは?

「重要×緊急」のタスクは、最優先で行います。

「重要×緊急ではない」のタスクは、「重要×緊急」のタスクの次に、じっくりと時間とリソースをかけて取り組みます。

「重要ではない×緊急」のタスクは、誰かがやらなければならないものの、誰がやっても成果は変わりません。アウトソーシングする、ツールに置き換える、交代制にするなどの対策を講じましょう。そして、できるだけ「重要×緊急」と「重要×緊急ではない」タスクにリソースを集中させます。

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