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のんびり昼寝する猫のようになる「心の整え方」 怒らニャい禅語:感情をシンプルに整える60の方法

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 9時30分

(写真:『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』より)

普段、私たちは人とかかわりながら生きています。みな、立場も考え方も、年齢も育った環境も違う人たちです。摩擦が起きるのは当然でしょう。

そんな時、「なぜ、あの人はこう言ったのだろう」「私がもっとこうすればよかったのだろうか」と気に病んでも仕方ありません。

いったん心にわだかまりや怒りが生まれると、なかなか消え去ってはくれません。過ぎたことに、いつまでもとらわれてしまうことになります。ですから、感情をコントロールし、心を整える訓練が必要なのです。

すると何が起きても、受け流せるようになります。どんなにまわりがうるさくても、のんびり昼寝する猫のように、優雅な毎日を生きられます。

※本稿は枡野俊明著『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』から一部抜粋・再構成したものです。

八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)

いい風もわるい風も、楽しんでしまおう。

【猫写真を見る】猫のようになる「心の整え方」

禅では、八種類の風があると考えます。

「利・り(成功すること)、誉・よ(ほめられること)、称・しょう(称えられること)、楽・らく(楽しいこと)」という4つのいい風と、「衰・すい(衰えること)、毀・き(そしられること)、譏・き(中傷されること)、苦・く(苦しいこと)」という4つの悪い風です。

人生の中で、いつどんな風が吹いてくるか、予測することはできません。
「なぜ今、こんな逆風が吹くんだ」と嘆きたくなることもあれば、心地よい春風に浮足立ってしまうこともあるのが、普段の私たちです。

それでも、置かれている状況から少し距離を置き、冷静に自分自身を見つめれば、風向きによっていちいち振りまわされることはありません。禅は、どんな風が吹いても動じることなく、むしろ、その風を楽しんでしまえる智慧を教えてくれます。

水急不流月(みずきゅうにしてつきをながさず)

まわりがどんなに変わっても、あなたはあなた。
自分が本当に大切なことだけを大切にして生きればいい。

川の流れがどんなに激しくても、水面に映し出される月が流されることはありません。

禅においては、月は「真理」を表します。では、真理とは何でしょう。それは、時代がどんなに進んでも、世の中がどれほど変化しても、決して変わらないもの。

同じように、そこにあり続けるものです。

今私たちは、情報の波が押し寄せる激流のような時代を生きています。
テレビやインターネットからは、さまざまな情報が怒涛のごとくあふれ出している。そんな情報に接していると、「自分はこれでいいのだろうか」と不安になることもあるでしょう。

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