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のんびり昼寝する猫のようになる「心の整え方」 怒らニャい禅語:感情をシンプルに整える60の方法

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 9時30分

しかし、あなたにとって本当に大切なことは、時代や状況が変わっても変わりません。また、メディアや人から教えてもらうものでもありません。
大事なことは、あなたが自分自身で見つけるもの。そして、あなたにしか見つけられないもの。

だから、「自分の価値は、自分で決める」と堂々と胸を張りましょう。

明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)

手のひらの中に、あなたは宝を持っている。
磨けば光るその宝は、あなたが気づくのを待っている。

「明珠(みょうじゅ)」とは、「宝物」「貴重なもの」という意味。
地蔵菩薩や如意輪(にょいりん)観音菩薩が手に持つ宝珠のことです。
宝物とは、自分の中に眠る大切な資質。

その尊い宝は、すでにあなたの手の中にあると、この禅語は説いています。

大事な宝は、もう自分の手中にあるのです。

ですから、人の宝をうらやんで自分も同じものを得ようとしたり、人より自分の宝が素晴らしいと虚勢を張ったりしなくても大丈夫。

ただし、どんなに高価な原石も、磨かなければ輝きません。逆に、道端の石でも、磨き続ければ必ず光ります。

まずは、自分の手の中に宝があると気づくこと。そこからがスタートです。

清寥寥 白的的(せいりょうりょう はくてきてき)

深呼吸して感じてみよう。
本当の心はいつも、秋晴れの空のよう。

「どうして、こんな小さなことで苛立ってしまうのだろう」

「自分は、いつまで昔のことにこだわっているんだろう」

そんな思いは、誰にでもあるものです。でも、本当のあなたの心は、秋空のように一点の曇りもなく晴れ渡っています。

何も迷いがありません。その、どこまでもすがすがしく、透き通った心を表すのが、この禅語です。

いつもは、自我や先入観にとらわれて見えないのですが、あなたの中には、澄み切った秋空のような世界があるのです。

どうか、そのことを覚えておいてください。そして、イライラが消えない時や、カッとしそうになった時、深呼吸をして、この言葉を思い出してください。

すると、それまでのこだわりがスッとほどけ、真っさらな心に戻れるでしょう。なぜなら、それが本当のあなた自身だからです。

無常迅速(むじょうじんそく)

限りある時間を、一瞬も無駄にしない覚悟で生きる。

禅寺では、木版(もっぱん)を木槌(きづち)で打ち鳴らして、修行僧たちにものごとの始まりを知らせます。その木版に書かれているのが、この禅語です。

時は刻々と過ぎていく。一瞬も無駄にはできない。修行僧は、木版を打ち鳴らすたび、その音を聞くたびに、そう胸に刻むのです。

「ああ、時間を無駄にしてしまった!」と後悔しても、過ぎ去った時間を取り返すことはできません。そして、私たちに与えられた時間には、限りがあります。

限られた時間の中で、何ができるのか。

そう自分に問いかけると、過去や他人を気にして、時間を無駄遣いすることの愚かさが見えてくるのではないでしょうか。

枡野 俊明:「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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