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"大物"に遅れ?2024年度内に開通する高速道路 開通は多いが「遅れ」が多発する現状に憂慮

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 8時15分

山陰道-湖陵・多伎道路「出雲湖陵IC~出雲多伎IC」も3月に開通する道路のひとつ(国土交通省中国地方整備局の発表資料より)

例年、年度末となる2~3月は、続々と高速道路の新規開通に関するニュースが届く。

【写真】2024年度内に開通する高速道路の路線図

NEXCO各社が事前に発表した「○○年度開通」という“約束”を、その年度内に果たそうとすると、2~3月の開通になりがちだからだ。この連載「高速道路最前線」でも、1~2月はその情報を整理してお伝えするのが恒例化している。

では、2024年度中に開通が予定されている高速道路には、何があるだろうか。南から紹介していこう。

鉄道の衰退と、それを補う高規格道路

<都城志布志道路>
■都城IC~乙房IC(5.7km)2月15日開通予定
■志布志IC~志布志港(3.2km)3月23日開通予定

全国トップクラスの畜産地帯である宮崎県都城(みやこのじょう)市から、鹿児島県東部の港湾拠点である志布志港を結ぶ都城志布志道路が、これで全通する。

志布志は現在、JR日南線でおおむね太平洋岸に沿って宮崎市までつながっているが、以前は国鉄志布志線で西都城と、また国鉄大隅線で鹿屋・国分と結ばれる鉄道の要衝であった。

しかし、志布志線と大隅線は、JRの民営化を前に相次いで廃線となり、志布志の交通の要衝としての地位は低下していた。

今回、全通する都城志布志道路は、廃止された志布志線とほぼ並行する形で建設された道路だ。地域の鉄道の衰退と、それを補う高規格道路の建設という、地域交通の変化を象徴するような路線の延伸である。

<南国安芸道路>
■高知龍馬空港IC~香南のいちIC(3.5km)3月15日開通予定

南国安芸道路は、高知自動車道の高知JCTから、ほぼ太平洋に沿って県東部の安芸市方面に延びる高知東部自動車道の一部で、今回の開通により高知道から芸西西(げいせいにし)ICまでの27.5kmが、自動車道でつながることになる。

開通区間は短いが、高知県の主要河川である物部川を渡る区間であり、並行する国道55号線では渋滞が発生する地点であるため、時間短縮効果は小さくないと思われる。

<山陰道-出雲・湖陵道路>
■出雲IC~出雲湖陵IC(4.4km)3月2日開通予定
<山陰道-湖陵・多伎道路>
■出雲湖陵IC~出雲多伎IC(4.5km)3月2日開通予定

この2区間は、道路名こそ異なっているが、地図を見るとわかる通り連続した区間であり、一体として整備された。

しかも、出雲IC以東、出雲多伎IC以西はすでに開通しており、この両区間がつながることにより、松江方面から大田市の西端まで高速走行ができるようになる。

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