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「子がいなくても」ノンフィクション内田さんの今 18年の結婚生活→離婚→再婚の先にあった幸せ

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 9時0分

サクランボ狩りやバーベキューなどの活動も楽しかったが、「メンバーはバツイチもしくは独身の人たちでした。サークルにいれば誰かに会えるので、安心して誰も結婚しようとしない。それだと、ダメになってしまう気がした」と内田さんは明かす。

たまたま豪華客船に滞在し婚活する人たちを紹介するテレビ番組を見たことから、結婚紹介所に登録し婚活を始めた。なかなかピンとくる相手は見つからなかったが、「自分磨きを怠るな」と言う結婚相談所代表の言葉に従い、抜けていた歯を入れ、25キロの減量にも成功した。

その後、『ザ・ノンフィクション』に出演し、自身の婚活の様子を赤裸々に見せたことをきっかけに現在の妻と出会う。

「彼女の友人が、番組で前の結婚を反省している僕の様子を見て、『この人いいよ』とユーチューブに上がっていた映像を見せた。彼女は僕に会うために同じ結婚相談所に登録したんです」

「子どもにこだわるのはやめよう」と話し合った

最初に会ったのは2024年4月28日。仮交際を始めて2カ月後に母が死去。母には「明るくておおらかで、きっぷがよくていい人だよ」と話していたこともあり、ウマも合うこの人こそ、と結婚を申し込み、9月28日に正式に結婚した。

47歳の妻も再婚で、実は前の結婚で子どもができず、前夫に「子どもができないのは、お前のせい」と言われるなどモラハラを受けてきた。友人が内田さんをすすめたのは、正直でまっすぐな性格をテレビ番組で感じ取ったからだろう。

妻とは「お互いにつらい思いをしてきたのだから、子どもにこだわるのはやめよう。奇跡的にできたらいいし、できなかったとしてもそれはそれでいい」と話し合っている。内田さんはダイエットのため始めた低糖食と筋トレ、有酸素運動を今も続け、「奥さんも低糖食は一緒にしていて、13キロ痩せました」と話す。

健康維持のための努力を続けている内田さん夫妻。それでも、妊娠したら妻の体力が持つのか、障がいを持つ子が生まれたら受け止められるのか、子どもが成長するまで自分たちは健康でいられるかーーなど心配になる。すぐ子どもができたとしても、その子が20歳になるときに父親は77歳、母親は68歳だ。

「『子どもはできたらできたでいい』と思い切りシフトチェンジしたら、生活がものすごくラクになりました」という内田さんは今、改めて結婚生活の喜びを噛みしめている。

一緒に食材を選び、「この柿はまずいけど、こっちはおいしいね」といったささやかな会話を楽しむ。料理もお互いにする。「何でもいいから共有して、おいしさや優しさを感じることが大事、とお互いにわかっている。2人が生きた証しは2人しか知らない。それを堪能しようよ、と話し合っています」と内田さん。

愛情表現としてのスキンシップを大切にしている

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