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日ハムVS.プリマ、肉薄する「ソーセージ頂上決戦」 ブランドの拡大か、それとも価格重視か?

東洋経済オンライン / 2025年2月8日 7時30分

スパイスの比率を見直し、しっかりとした味付けの夜味はSNSなどで話題を呼び、若年層へのアプローチにつながったという。

日ハムは2025年にも複数のシャウエッセン商品のリニューアルや、新商品を計画している。「チーズ入りなど、嗜好性の高い商品なら、価格がある程度高くても支持を得られるのではないか」(長田氏)。

また、同社は長期戦略として「2030年にシャウエッセン群で売上高1000億円」(2024年3月期は760億円)という目標を掲げる。顧客起点の商品開発を進め、利用シーンを一段と広げていく考えだ。

プリマは価格も重視、背徳感の新商品で攻める

一方、プリマは値ごろ感のある商品展開で攻勢をかける。同社の商品企画部長、岡島周市氏は「ハム・ソーセージ商品は販売価格が400円を超えると売れ行きが悪くなる印象だ」と話す。

プリマハムは今年3月に「ギルティソーセージ ガーリックバターチーズ」(税込398円)を発売する。20~40代の女性をターゲットに、ガーリックやバター、チーズを使った背徳感ある味わいをアピールしていく構えだ。「SNSなどで発信し、健康や出費を気にせず背徳感を楽しむニーズを開拓する」(岡島氏)という。

畜肉ソーセージはほかの商材よりもメーカー商品の人気が高いカテゴリーだ。2024年のプライベートブランド(PB)比率は18.6%(インテージSCIデータ)と、日配品の中では低い。

インテージの木地利光・市場アナリストは「物価高でPBシフトが進む中、ソーセージは相対的にブランド力が強く、メーカー商品を購入している消費者が一定数いる」と分析する。大手メーカーもまだ、ブランドを広げる余地がありそうだ。

節約志向の逆風が吹き荒れる中、新たな商品群で消費者の胃袋をつかめるのか。ウインナー・ソーセージのシェア争いは今後も過熱しそうだ。

佃 陸生:東洋経済 記者

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