水原一平被告が「賠償金26億円」を返済する方法 大谷翔平選手に返済するために何ができるのか
東洋経済オンライン / 2025年2月8日 11時30分
想定される今後の路線としては、反省を込めた自伝本を出版し、刑務所で模範囚として刑に服し、出所後は「ギャンブル依存症に苦しむ人たちを救済する」活動に力を入れる形で、アメリカ全土で講演活動を行うことになるでしょう。
ここがポイントで、日本では「詰んだ」はずの人生も、アメリカでは経済的にも社会的にもやり直せる可能性があるのです。
日本同様にアメリカでも書籍は「オワコン」の様相を呈してはいるのですが、それでもベストセラーとなると経済規模は日本とは桁違いになります。
第1次トランプ政権の内幕本としてベストセラーとなった『炎と怒り』は実質的にはトランプ政権の首席戦略官だったスティーブ・バノン氏による暴露本だったとも言われていて、全米で100万部を超えるベストセラーになりました。著者のマイケル・ウォルフが受け取った印税は14億円に達したといわれています。
水原氏にすり寄る出版エージェントにとっては、この企画で誰を共著者に起用するかが鍵でしょう。たとえばという例を挙げれば、もし担ぎ出すことができれば『マネーボール』を著したノンフィクション作家のマイケル・ルイスの起用は面白いかもしれません。
もし映画化までもっていければ…
事件を単にギャンブルの一件に絞るのではなく、大谷選手のエンゼルス加入から始まる一連の狂騒曲をストーリーの主軸において、そこにすり寄るギャンブルの誘いと水原一平氏の転落を上下巻ぐらいのボリュームで描くのです。
その後、ドラマ『SHOGUN』のスタッフでたとえば浅野忠信と鈴木亮平のダブル主演で映画化までもっていけば、返済額の26億円は楽勝で稼ぐことができます。水原氏についても出所後の余生は精力的な啓蒙講演活動で安定した暮らしが保てることになるはず。晩年はシアトルあたりの海が見渡せる豪華な一軒家で孫たちにかこまれて過ごすことも可能でしょう。
例として名前を挙げたみなさんには申し訳ないのですが、現実感をもった説明をすればこんなこともアメリカンドリームとしては起こりうるという話をさせていただいています。つまり日本とは違って、水原一平氏の返済人生はこれからスタートをきるところなのです。
さて、このような展開は大谷翔平選手にとって好ましい話なのでしょうか? おそらくそうではないでしょう。
私が仮に大谷選手だったとしたら、この件はもう放っておいてほしい、野球に専念させてほしいと考えるはずです。世間が許すのであれば26億円をちゃらにする条件で、水原一平氏にはそういった活動を放棄してもらうように要請したいところです。
大谷選手は賠償金を受け取るのか
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