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「離婚・借金苦」の40代→55歳で再び父になるまで 27年ぶりの我が子と孫は同世代、ともに遊ぶ仲に

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 8時0分

写真はイメージです(Fast&Slow / PIXTA)

23人に1人――。

妻との間に第一子が生まれた男性のうち、45歳以上の男性の割合だ。まだまだ多数派ではないが、20年前の「67人に1人」に比べ、格段に増えている。(厚生労働省「人口動態統計」2003年、2023年報を基に筆者集計)。

アラフィフからの子育て、と聞くと「経済面、体力面ともに大変そう」とネガティブに捉える人も少なくない。しかし、当の本人たちはどのように感じているのか。

本連載では、45歳以上で「パパデビュー」した男性に、リアルな子育てライフを聞く。

第3回は、9歳の娘さんを育てる朝倉健一さん(仮名・64歳)にお話を聞いた。

借金返済の30代、離婚の40代

朝倉さんは現在64歳で、妻と9歳になる娘さんとの3人暮らし。現在、エンジニアとして働いている。

朝倉さんは50歳で再婚し、子育て真っ最中の日々を送っている。今に至るまで、かなり波瀾万丈の人生を送ってきた。

家業を継ぎ、最初の結婚をした20代。借金を背負った30代。離婚して生活を切り詰めた40代。これまでの人生を振り返ってもらった。

本連載では、取材にご協力いただける方を募集しています(首都圏にお住まいの場合は対面またはオンライン、首都圏以外の方はオンラインでの取材となります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。

「実家は八百屋をやっていました。僕も20代のころには、朝3時に中央市場に行き、昼の12時に家に帰ってきて、夜中まで働く生活をしていましたね。正月の4日間とお盆の2日間だけが連休、そんな感じでした」

幼いころから両親と一緒に食卓を囲んだことも記憶にないくらい、八百屋の仕事は忙しかった。朝倉さんもその背中を見て育ち、自身も家業を継ぎ、多忙のなか27歳で結婚。28歳のときに娘、30歳のときに息子が生まれたが、当時は忙しすぎて子育てにまったく参加しなかった。

「記憶に残っているのは運動会や音楽会くらい。結局、30代前半で青果商は廃業して個人で運送業を始めました。でもそれも続かず、初期投資の借金が残ってしまって。30代なかばからは転職を繰り返しながら借金を返済していました」

そして、40代前半で離婚に至った。

三畳一間・風呂なしアパートで毎日うどんの生活

「後ろ指を差されるようなことだけはしたくない」という思いがあり、借金の返済と、別れた子どもたちへの養育費ほか教育費の支払いだけは絶対に果たそうと決意していた。

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