現実に振り回される人が知らない「猫の生き方」 怒らニャい禅語:感情をシンプルに整える60の方法
東洋経済オンライン / 2025年2月9日 11時30分
思い通りにならない出来事や不測の事態が起きた時、人の反応は二つのタイプに分かれます。
ひとつは、現実に振り回されてしまうタイプ。もうひとつは、何が起きても、自分の軸をしっかり保って行動できるタイプです。
さて、あなたはどちらのタイプでしょうか。信念を持って生きたいと思っているのですが、人の行動や意見にすぐ左右され、何か起きるたびに自分の考えや態度を変えてしまう……。これは、一種の心のクセ。考え方のパターンです。
ものごとのとらえ方は、心ひとつで変わります。すべては、自分次第。そう気づくことで、人の言動にいちいち動揺したり、逆上したりしなくなります。
そのためには、その時々の感情や思考から距離を置き、自分の状況を正しく見極める目を養うことが大切なのです。猫のように何のとらわれもなく、しなやかに生きていくためのヒントをご紹介します。
※本稿は枡野俊明著『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』から一部抜粋・再構成したものです。
知足(ちそく)
ほどほどあれば、それで幸せ。それが、幸せ。
私は、あれも持っていない。これもできていない。まだ未熟だ。もっと成長しなければ……。そうやって自分を叱りつけていませんか?
しかし、あなたは決して「ダメ」でも「未熟」でもありません。それどころか、すでにたくさんのものを十分に持っているではありませんか。
すこやかな体、あなたを育んでくれる縁、安心して暮らせる家や仕事。そして、よりよく生きていきたいと思う心。
もっと、よくなりたいと願うのは、必ずしも悪いことではありません。しかし、まず自分を認め、今あるものに感謝することが大切なのです。
「ない」ではなく、「ある」という視点から自分を見てください。これが、足るを知る、幸せな生き方の基本です。
看脚下(かんきゃっか)
立ち居振る舞いが整うと、心は自然に整っていく。
これは、「自分の足元をよく見よ」という意味の禅語です。転じて、「履きものをそろえなさい」という意味で、禅寺の玄関によく掲げてあります。
履きものが乱れていても気にならないようであれば、心が整っているとは言えません。玄関で履きものを脱いだあと、サッと向きを正しておくことができる心の余裕が、生活のすべてを整えていきます。また、履きものをそろえるという一瞬の振る舞いが、心の余裕を生んでいきます。
「そんな小さなことには、かまっていられない」という反論もあるでしょう。しかし、自らの足元さえ整えられない人が、自分自身の心を整えられるわけがないのです。
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