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映画「1ST KISS」も"ホテルで名作が生まれる"ナゼ 各地の「ロケ地となったホテル」を巡ってみた

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 13時30分

犯人予告から推測された、殺害現場である「ホテル・コルテシア東京」を舞台に、木村拓哉さん扮する刑事がホテル従業員となり、事件を未然に防ぐべく、長澤まさみさん扮するホテルマンと力を合わせるストーリー。

宴会場フロアや客室階の廊下など、多くのシーンがホテル内で撮影されました。

ここロイヤルパークホテルは、原作者の東野圭吾さん自身が気に入っているホテルであると明言しており、原作小説の舞台でもあると振り返っています。小説の表紙にも、同ホテルのロビーが登場しています。

ホテルの周辺には、お宮参りや七五三のご利益で有名な神社の水天宮や、甘酒横丁をはじめ、親子丼やすき焼き、人形焼発祥の地である人形町があります。街歩きとともに、ホテルでのひとときをお楽しみください。

数々の舞台となった「超名門クラシックホテル」

最後にご紹介するのは、横浜の名門ホテル「ホテルニューグランド」です。1927年開業、横浜でただ1つのクラシックホテルで、チャップリンやベーブ・ルース、石原裕次郎など、数々の要人が宿泊しました。あのマッカーサー元帥が滞在した「マッカーサーズスイート」は今も現役で泊まることができます。

本館の客室は、横浜市認定歴史的建造物であり、近代化産業遺産に指定されています。また、今では日本食として定着している「スパゲティ・ナポリタン」や「プリン・アラモード」などが生まれたホテルとしても有名です。

三谷幸喜監督、役所広司さん主演の映画『THE 有頂天ホテル』(2006年)では、ロビーがロケ地として登場しました。また、映画『ツナグ』(2012年)やドラマ『華麗なる一族』(2007年)、『南極大陸』(2011年)など数々の名作のロケ地となっただけでなく、多くの小説の舞台にもなっています。

ホテルの目の前には、山下公園や氷川丸、横浜マリンタワーといった、まさに横浜の代表的な観光スポットがあります。また、横浜中華街や港の見える丘公園にも徒歩圏内。横浜観光にはベストなロケーションです。

宿泊費は高騰化…それでも一度は味わいたい

ホテル業界においては、昨今の訪日インバウンド需要の高まりに加えて、コロナ禍以降、新たなリモートワーク文化の浸透が大きな転換点です。

最近では、仕事と休暇をうまく両立させて効率化を図る「ワーケーション」を構成する重要な場として、ホテルに再び注目が集まっており、これまで観光に特化してきたホテルでも、その利用シーンが様変わりしてきています。

多くの人々が行き交い、出会う場所でありながら、同時に人生の節目のシーンを彩り、ドラマが生まれる場所であるホテル。そんなホテルが舞台となった名作映画やドラマの世界を追体験することは、まさに非日常であるといえます。

とはいえ、昨今の宿泊費の高騰化で手軽には宿泊できなくなっているのが現実。コロナ禍以降、インバウンド需要が増えた以外にも、旅行や出張といった国内需要も増加。加えて人件費の高騰で、客室単価が上昇の一途を辿っています。

東京商工リサーチによると、2024年7-9月期の客室単価は、上場ホテル12ブランドのうち、11ブランドでコロナ禍以降の最高値を記録しました。

より“特別な場所”となったホテル。たまのご褒美として、その非日常感を噛み締めながら、ドラマの主人公になった気分でしっぽりと浸るのもいいかもしれません。

古関 和典:ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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