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日本製が想像以上に活躍「アイルランド」の鉄道旅 車両は輸入頼みでも「世界競争力」は堂々4位

東洋経済オンライン / 2025年2月11日 6時30分

日本ではあまり馴染みのない鉄道であるが、意外にも多くの日本製車両が活躍し、韓国製インターシティ車両はいわば主力である。目立たない存在ではあるが、アイルランドの鉄道はアジア勢が筆頭の勢力となる。

物価高でも交通費は日本より割安

切符は「ユーレイルパス」のアイルランド版、3日間シニア料金134USドル(2万0770円)を利用した。アイルランド版ではあるが、北アイルランド(イギリス)も含まれていて、島全土で利用できるので、ダブリン―ベルファスト間の国際列車なども利用できる。

ヨーロッパ各国の鉄道には、全車指定席の列車もあり、「ユーレイルパス」があっても指定席券購入が必要な列車があるが、アイルランドには全車指定の列車がないので、すべての列車がパスだけで利用できる。

筆者は「ユーレイルパス」3日間用を利用したが、現地でもう1日、鉄道を利用したくなった。そこで券売機をいろいろ操作してみると、普通運賃は割高ながら、「Day Return」という日帰り限定の割引切符があったので利用してみた。割引運賃を探すのも旅の楽しみである。

首都ダブリンの市内交通は、「リープ・カード」というIC乗車券利用が一般的であるが、「リープ・ビジター・カード」という乗り放題カードもある。「ビジター」とあるので観光客を意識したパスである。24時間、72時間、7日の3種があり、トラム、先述の近郊電車DART、路線バスが乗り放題となる。購入場所はコンビニが一般的だ。

筆者は7日券33ユーロ(5280円)を利用した。空港バスは利用できないが、路線バスには空港路線もあるので、乗り放題エリアには空港も含まれる。空港到着時に空港内のコンビニで購入したので、空港から市内へ向かう時点から利用できた。1日分の交通費が日本円で1000円に満たないので、お得なカードであった。このカードがあれば、ダブリンエリアの移動は万全である。イギリス方面へ向かう港への路線バスにも有効だ。

ヨーロッパは全般に宿泊費や食費は高額であるが、交通費は日本よりむしろ安く感じる国が多い。前述の「Day Return」切符、「リープ・ビジター・カード」などをうまく利用すれば、公共交通機関を利用した旅は意外なほど安上がりとなる。

いっぽうで、同じヨーロッパでも高福祉国家の北欧ではシニア料金が充実していたが、アイルランドでは、少なくとも券売機を操作した範囲にはシニア世代向けの大幅割引はなく、国によって高齢者優遇の度合いが異なるようである。

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