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茨城初のアウトレットが「廃墟モール化」したワケ

東洋経済オンライン / 2026年2月14日 7時35分

たとえば、02年にオープンした「三井アウトレットパークジャズドリーム長島」は3度の増床を経て、11年には当初の91店舗から240店舗と倍以上になった。「御殿場プレミアム・アウトレット」は03年と08年に増床し、92店舗から195店舗にまで増えた。

小規模モールの淘汰が開始

一方、アウトレットモール二大巨頭が大型モールの開発と既存モールの増床を進める裏で、10年前後に小規模かつ増床の余地がないモールの淘汰が始まる。

08年3月に「コスタモール二色の浜」がスーパーを中心としたモールに業態転換。09年3月には、テナントが約半分まで減った「アウトレットコンサート長柄」が閉店した。この頃から、業界内でオーバーストアがささやかれ始める。

11年には「リバーサイドモール」に加え、日本初のアウトレットモール「リズム」が閉店。「リズム」の閉店時には、わずか数店舗しか営業していなかった。

小規模モールの淘汰が進む反面、12年以降も三井不動産とチェルシージャパンは、「三井アウトレットパーク木更津」(2012年・171店舗)、「酒々井プレミアム・アウトレット」(2013年・121店舗)など大型モールを開業した。

既存モールも増床を重ねていく。前述の「三井アウトレットパークジャズドリーム長島」は17年に302店舗となり、「御殿場プレミアム・アウトレット」は20年に290店舗にまで拡大した。

その陰ではやはり、小規模で増床余地のないモールが閉店したり、衰退して「ガラガラ」と揶揄されたりしている。

「大洗リゾートアウトレット」が衰退してしまったのも、このようなアウトレットモールの拡大と淘汰が背景となっているのである。

大洗を盛り上げる拠点として今後に期待したい

廃墟化したすえ、「大洗リゾートアウトレット」から名称を変えた「大洗シーサイドステーション」は、依然として大部分が空き区画になっている。

しかし「大洗シーサイドステーション」を運営するOaraiクリエイティブマネジメントは、モールの再建と大洗町の活性化のため精力的に取り組んできた。何より、寂しい雰囲気の「大洗シーサイドステーション」でも、明るく元気に営業する地元の方の姿がある。周辺には魅力的な観光資源もたくさん存在する。

大洗町観光の拠点および地域住民の利便施設として、「大洗シーサイドステーション」に賑わいが戻れば喜ばしく思う。

【前編】茨城にある「リゾート風廃墟モール」の哀しい実態 では、大洗のショッピングモールが廃墟化するまでの経緯を、ライターの坪川うたさんが豊富な写真とともに解説している。

(坪川 うた:ライター・ショッピングセンター偏愛家)

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