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滑走路に描かれたナゾの番号「変更します!」 成田B滑走路「34R/16L」から「34C/16C」へ…そのカラクリ

乗りものニュース / 2024年5月4日 9時42分

成田空港(乗りものニュース編集部撮影)。

将来、3本目の滑走路がオープンする予定の成田空港。これにともなって、B滑走路の番号が「34C/16C」へ変更される予定です。そもそもこの番号は何を意味し、なぜこの番号がわざわざ変更されるのでしょうか。

滑走路の「方位」を示す

 成田空港が運営するNAA(成田国際空港)が、「滑走路整備計画の概要」改訂版を2024年4月に公開。ここには新たなC滑走路の供用開始にともなって、第2ターミナル側にあるB滑走路(現34R/16L)の番号が「34C/16C」へ変更される記載があります。

 こうした番号やアルファベットは、滑走路の路面に大きく書かれているものですが、そもそも何を意味し、なぜわざわざ変更されるのでしょうか。

 滑走路の両端には、どの民間空港においても、こういった「二桁の数字」が必ず振られています。空港によってはその数字の下に「L」「R」といったアルファベットが続くケースもあります。

 この数字は「指示標識」と言われる滑走路標識で、滑走路が設置されている方位を意味します。真北を0度(360度)とし、そこから時計回りに滑走路の伸びている方位が10度刻みで記されています。たとえば、その滑走路が真東に伸びている場合であれば「09」、南は「18」、西は「27」といった具合にです。なお、真北の場合は「0」ではなく「36」となります。

 また、ANA(全日空)の公式Facebookでは、次のような投稿も見られます。

「羽田空港の34L、34Rという滑走路は進入方向は約337度ですので、その10分1を四捨五入して34となりました」

なぜB滑走路は「34C・16C」となるのか

 滑走路の指示標識はそのため、1本の滑走路の両端に、異なる2つの番号が振られています。たとえば成田・羽田空港の滑走路の「34」の反対側には「16」の番号が。滑走路は直線であることから、反対方向の滑走路の指示標識は18を足すか、引くかした数字となります。

 一部滑走路の指示標識で、その数字の下に「L」「R」といったアルファベットが続くケースは、同じ方位に滑走路が複数本設置されている空港に見られるもの。「L」はその滑走路に着陸進入するパイロットの視点から見て「左(レフト)」、「R」は「右(ライト)」を示します。

 成田空港は、これまでおよそ160度~340度の方位、つまりほぼ南北方向に2本の滑走路を有していました。B滑走路に今後新たに付与される「34C/16C」の指示標識は、新滑走路がB滑走路の同じ方角、かつ東側に設置されるためです。

 新滑走路の供用開始後は、着陸進入するパイロットから見てB滑走路は「C」、つまり「中央(センター)」に位置することになります。これまでは2本だったので滑走路両端の末尾が「R」「L」と分かれましたが、「C」はどちら側から見ても「C」なのでアルファベットが同じというわけです。

 なお、日本の民間空港において「C」がついた指示標識が付与されるのは、この成田空港の新滑走路の供用開始後におけるB滑走路が初のケースとなります。

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