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そんなものまで東郷元帥!? 戦艦「三笠」を訪れてみたら驚きの連続! オタク乗艦前から大コーフンの理由

乗りものニュース / 2024年5月19日 18時12分

神奈川県横須賀市の三笠公園に保存・展示されている記念艦「三笠」(たいらさおり撮影)。

日露戦争でロシアのバルチック艦隊を旧日本海軍の連合艦隊が打ち破った日本海海戦。このとき旗艦を務めた「三笠」は、いまも横須賀市内で保存展示されています。日本海海戦記念日である5月27日を前に訪れてみました。

ポツンと置かれた偉人の自転車置きにビックリ!

「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」

 この一文は、いまから119年前の1905(明治38)年5月27日、日露戦争において旧日本海軍の連合艦隊がロシアのバルチック艦隊に勝利した一戦、日本海海戦の冒頭に打たれた電文です。この有名な戦いにおいて旗艦として参加していたのが戦艦「三笠」。そんな歴史の生き証人といえる艦が、2024年現在も神奈川県横須賀市で見られます。

 そこで、葉桜も眩しい4月、海自オタクである筆者(たいらさおり:漫画家/イラストレーター)は、記念艦へ会いに足を運んできました。

 記念館「三笠」が鎮座しているのは、そのものズバリの三笠公園。ここは「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にも掲載されており、休日には多くの観光客が訪れる人気スポットです。

 京急線の横須賀中央駅から徒歩15分ほどで、その道中には帆船「日本丸」のオブジェや、横須賀出身のイラストレーターである鈴木英人先生のシティポップな船の壁画などを見ることができます。ちなみに、本家の帆船「日本丸」は横浜市のベイエリア、桜木町で保存・公開されています。

 そうこうするうちに灯台型の電話ボックスが見えてくると、いよいよ三笠公園に到着です。園内でまず目に入るのが、東郷平八郎元帥の像と背後に勇ましく鎮座する戦艦「三笠」の姿です。オタクからしたら、もういきなりの大サービス! 視界が全部「三笠」なんてサイコー! 出し惜しみなどなく、最初から感動マックスです。

 雄々しい姿に思わず駆け寄って写真を撮りまくりますが、ここでふと東郷元帥のフォトスポットのかたわらにある謎のオブジェに気がつきます。なんとなく人型をした金属製の造形物……。

 アート作品かと思いきや、よく見たら「東郷平八郎サイクルスタンド」と書いてあります。サイクルスタンド!? 偉人の中の偉人である東郷元帥に己の自転車を置くなんて無理ムリ!

 思わずツッコミ入れたくなりましたが、ふと我に返ると使われず「ポツン」としている元帥のシルエットがちょっぴり寂しそうに思えたので、逆に使ってあげた方が良いのかも。サイクリングで訪れる方は、ぜひここで愛車と記念撮影をしてみてください。

艦の外側にも見どころあり!

 ところで、旧日本海軍を代表する艦の1隻でもある「三笠」は、近隣の海上自衛隊横須賀基地と縁が深く、自衛隊員の有志がボランティアで「三笠」の清掃活動を行っていることもあります。ほかにも、「三笠」の外周に展示してある30ポンドカノン砲は、アメリカ海軍から寄贈されたものを海上自衛隊が窓口となって公開しているものでもあります。

 ちなみに、なぜ公園の入り口側に艦首が向いていないかというと、艦首は皇居の方角を向いているからです。「三笠」は北向きになっているので、おのずと艦尾もしくは舷側が公園入口に面する形となっています。ぜひ方位磁石などで確認してみてください。

 ひとしきり外側を堪能した後は、いよいよ乗艦です。「三笠」へは、まず近くの券売機で入場券(大人600円)を購入します。見学所要時間は30分~1時間となっていますが、艦内の展示は貴重かつ興味深いものがかなり多いので、戦艦を含む船好き、ミリタリー好きなら余裕を持って1時間30分ほど見積もっておくことをお勧めします。

 余談ですが、三笠公園は記念館「三笠」だけでなく、かつて要塞だった猿島へのフェリー乗り場にもなっています。さらに少し離れた汐入からは海上自衛隊やアメリカ海軍の施設を海から見学できる軍港めぐりの船も出ているため、これらも堪能するのであればいくら時間があっても足りないかもしれません。そのため、周辺観光の際は時間に余裕を持ってお越しください。

 次回はいよいよ艦内編。上甲板からレポートしていきます。

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