話題の『オッペンハイマー』と日本勢は? 授賞式直前! 第96回アカデミー賞の行方を占う【コラム】
エンタメOVO / 2024年3月8日 15時53分
以上、主要6部門と日本作品の予想を整理すると次の通り。
作品賞:『オッペンハイマー』
主演女優賞:『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』リリー・グラッドストーン
主演男優賞:『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー
助演女優賞:『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』ダバイン・ジョイ・ランドルフ
助演男優賞:『オッペンハイマー』ロバート・ダウニー・Jr.
監督賞:『オッペンハイマー』クリストファー・ノーラン
『PERFECT DAYS』国際長編映画賞 難しいかも?
『ゴジラ-1.0』視覚効果賞 獲ってほしい!
『君たちはどう生きるか』長編アニメ映画賞 五分五分か?
最後に、これまで名前が出ていない候補作の中から、筆者が個人的に推している作品を挙げておく。作品賞など5部門にノミネートされた『アメリカン・フィクション』(Prime Videoで配信中)は、売れない黒人の作家が、白人がイメージするマイノリティーとしての黒人に成りすまして小説を出版したところ、ベストセラーになってしまうシニカルなコメディー。絶妙な社会風刺がニヤリとさせる良作だ。また、作品賞と脚本賞の2部門で候補になった『パスト ライブス/再会』(4月5日公開)は、少年時代にすれ違ったまま別れた男女の24年後の再会を描いた大人のラブストーリー。これがデビュー作となるセリーヌ・ソン監督の演出も丁寧でみずみずしく、主人公2人の思いがしみじみと伝わってくる。印象的なラストシーンも忘れ難い。以上2作、近日公開も含め、日本でも鑑賞可能なので、ぜひご覧いただきたい。
注目の授賞式は、日本時間3月11日(月)。日本勢の結果と共に、各賞の行方を見届けたい。
(井上健一)
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