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山村隆太「ロケ地で過ごした1カ月弱がなかったら、flumpoolが今作っている楽曲も変わっていた」 映画初出演を通して感じた変化【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年6月1日 8時0分

山村隆太 (C)エンタメOVO

 ロックバンド「flumpool」のボーカリストとして活躍する山村隆太が、6月7日から上映される映画『風の奏の君へ』で映画初出演を果たす。本作は、お茶の名産地である岡山県美作地域を舞台に、ピアニストの女性と茶葉屋を営む兄弟が織りなすラブストーリー。山村は、家業の茶葉屋を継いだ兄・淳也を演じる。山村に撮影時のエピソードや映画出演への思いなどを聞いた。

-本作は、山村さんのスクリーンデビュー作ですね。

 そうなんですよ。いちミュージシャンに、こうしてお声を掛けていただけることは、本当に光栄なことだと感じています。実は、最初に台本をいただいたときは、自分にできるかなとすごく不安があったんですよ。台本を読むと淳也の号泣シーンがあったので、素人に毛が生えたようなレベルの自分にできるのかなと、すごく悩みました。ただ、スタッフの方とお話をさせていただく中で、夢に破れて挫折して、地元に帰って新しい人生を送ろうとしている男を演じるのだと聞いて、自分と重なるところがあって。僕も機能性発声障害になって以前、1年くらい活動休止したことがあったんですが、そのときに、「ああ、もう歌うことができないんだ」と諦めたり「音楽を辞めたら次に何をしようかな」と考えていました。それを知ってくださったスタッフの方から「その経験をそのまま役に入れて伝えてください」と言っていただいて、それならばとお引き受けすることにしました。もし、経験したことがないことを演じなければならないとなったら、もちろんそれはプロの方が演じた方が良いと思うのですが、「自分の経験を使ってください」とおっしゃっていただいたこと、それから普段は役者をやっていない僕が出ることで映画の中に違った要素を求めているのならば、挑戦させていただこうと。号泣シーンに対しても、自分の人生を賭けて感情を出していくなら、ぜひ演じてみたいと思ってはじまりました。

-では、淳也に共感するところも多かったのですか。

 そうですね、似ているところが多かったです。家族や大切な人に素直になれないところや、クールぶっていて実は自分を守っているだけなところはまさに自分だなと(笑)。

-意外でした。山村さんは淳也と違って、いつも笑顔で柔らかい印象があったので、ご自身とは全く違うタイプの人間を演じている感覚だと思っていました。

 よく言われます(笑)。誰にでも表向きの顔と裏の顔ってあるじゃないですか。僕も、表向きはとっつきづらさを見せたくないと心がけていますが、裏ではそうではない部分もあります。愛想よくできるし、器用に何でもこなせる人間に見せたいだけなんです。なので、淳也の弱さや欠点を隠そうとする姿はまさに僕です(笑)。本音の部分ではすごく共通するところがあります。

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