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ウエンツ瑛士「お芝居の力をまざまざと見せつけられている」 現代社会に問いかける物語「オーランド」で届ける演劇の魅力【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年6月28日 12時0分

-そうしたお芝居の力というのは、もちろんウエンツさんにも共通する力だと思いますが、お芝居のためにウエンツさんが心がけていることはありますか。

 僕は楽しんでチャレンジすることだなと思います。今回、栗山さんとご一緒するのも初めてで、自分がこの舞台でどういうことができるんだろうとか、自分ができる表現は何だろうと探っているところがあります。だからこそ、積極的にチャレンジをしていきたい。栗山さんに見ていただける機会が初めてで、しかも稽古中のこの1カ月しかない。なので、とにかく何でもやりたいですし、例えば「こっちだ」と言われたら、その方向の最上級にまずはいきたいんですよ。それができるのは、栗山さんへのリスペクトと愛情、りえさんをはじめとした皆さんへの信頼感があるからこそだと思います。

栗山さんの演出で特に印象に残っていることを教えてください。

 たくさんあります。台本には驚かれるくらいの文字が書いてあるくらいですから。ただ、やはり1番に感じているのは、今回の稽古場で僕がなんで演劇を好きになったのかを思い出させてくれたなということです。やっぱり演劇が好きだなと思いました。

-具体的には、どんなところが好きなのですか。

 演劇は、人の可能性を見に行くものだと思います。物語を見に行くというよりは、日常でわれわれが感じていることが舞台上でも同じようにつづられる、その瞬間を見に行く。それは決して劇的な物語である必要はないんです。僕はそうした演劇が好きで、そうした瞬間をお届けできたらと思っています。

-本作は「真実の私」を探す物語です。ウエンツさんにとってパブリックイメージではない「本当の自分」というのは、どのような人間だと考えていますか。

 これは僕の悪いところなのですが…あまり自分のパブリックイメージが理解できていないんですよ(笑)。周りの人が僕をどう思っているのかあまり分からないし、分かろうと思ってもいないので、自分をあまり客観視ができていないんです。ただ、きっとパブリックイメージが正しいんじゃないかなと思います。もちろん、僕もさまざまな場面でそこに合った立ち振る舞いをしているので、全てが心から思っている言葉というわけではないですが、その言葉の奥にある感情は伝わるものだと思いますし、きっと皆さんが僕から受けている印象は正しいんじゃないでしょうか。

-そうすると、自分の中で「僕はこういう人間なんだ」というのがあるわけではないんですね。

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