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広瀬アリス「すごく新鮮な体験でした」風間俊介「広瀬さんはアスリートのようだった」初共演の2人が語る重厚なミステリーの舞台裏「連続ドラマW 完全無罪」【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年7月4日 12時30分

広瀬 確かに、そんな印象を受けました。

風間 お芝居するときは、こういう物語で自分の役割はこうだから、という設計図が徐々にできあがっていくんだけど、その設計図を書かせないのが大森監督。だから例えば、自分が書類を整理した後に相手が部屋に入ってくる、という場面では、想定したタイミングで相手が入ってこない、という瞬間が当たり前のようにやってくる。そのとき、「何もすることがない手」が生まれる。普通は「何もない手」をやるときは、「何もない手をやろう」と意図してお芝居するんだけど、大森組では意図しない「何もない手」が生まれる。でも、そういうことは日常的にありえるから、その「手」の使い方にその人がにじみ出る。そこが、大森組の魅力じゃないかな。

広瀬 私も最初は不安でしたが、幸い、大先輩の皆さんが何人も現場にいらっしゃったので、北村さんとご一緒したとき、力を抜いて柔軟に演じられる姿を間近で見て、そこから少しずつ学んでいきました。おかげで、いい具合に力も抜け、すごく新鮮な体験ができました。

-全力で事件に向き合う千紗を演じているのに、「力が抜けている」というのは意外です。

風間 千紗としては力が入っているけど、広瀬アリスとしては力を入れないで、ということじゃない?

広瀬 そうなんです。だから、ものすごく難しくて。

風間 難しいし、多分、今までにない疲れ方をするだろうなと思った。でも、大変だけど面白い体験だったんじゃないかな。

広瀬 面白かったです。気付いたらどっぷりと千紗に“はまる”どころか、“沼”っていて。千紗として平山さんや有森さんと向き合う中で、どんどんいろんな感情も出てきましたし…。こういうお芝居のやり方もあるんだな、と気付かされました。

-本作の魅力をひもとくヒントになりそうなお話です。それでは最後に、作品の見どころを。

広瀬 最後まで二転三転し、真実がどこにあるかわからない物語です。千紗を演じた私ですら、「人を信じるってなんだろう?」と疑問が浮かび、自分に芽生えた感情すら疑い始めるなど、いろんな思いが湧き起こりました。ぜひ皆さんも重厚な物語に心揺さぶられ、そんな余韻を味わっていただけたらうれしいです。

風間 普段、僕たちが信じていることのオブラートが引き剝がされていく瞬間が魅力的で、すごく面白い作品です。「面白い」という言葉にはさまざまな意味がありますが、その中でもこれは「面白い…」と思わずうなってしまうような作品だと思います。ぜひ最後まで楽しんでください。

(取材・文・写真/井上健一)

「連続ドラマW 完全無罪」 (全5話/第1話無料)、7月7日午後10時からWOWOWで放送・配信スタート


(C)大門剛明/講談社 (C)2024 WOWOW


「連続ドラマW 完全無罪」(C)大門剛明/講談社 (C)2024 WOWOW

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