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初共演の堤真一&瀬戸康史が挑む二人舞台 「答えが出ない」問題を描く「A Number―数」【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年8月6日 8時0分

-それぞれの役を現時点ではどのようにとらえていますか。

 息子に対する思い入れは間違いなくあると思いますが、どこまでが本当なのかが分からない人物だと感じました。もし、全て本気だったとしたら、天然な愚か者な親父ですし、そうでないならまた感触は変わってきます。自分の子どものクローンを作るという発想は僕にはありません。命は肉体を複製したところで魂が違う。なので、僕はこの父のような判断は絶対にしないと思います。僕は特別な価値観を持っているわけでもなく、優れた能力があるわけでもなく、普通の感覚の人間です。なので、(父役は)理解できないんだと思います。実際に、彼が何を考えているのか。その辺りは、これからの稽古でジョナサンと話し合いながら作り上げていきたいとは思っています。

瀬戸 僕はその作られたクローン側ですが、もし、本当に自分の「クローンがいました」と言われても、「へえ」くらいの思いしかないと思います(笑)。先ほど、堤さんもおっしゃっていましたが、まるで違うものなので。いつか合体するわけでもないし、その人が送ってきた人生が思い起こせるわけでもない。全く別の人生を歩んでいる人で、たまたま遺伝子が一緒なだけ。今回、三役演じさせていただきますが、今のところは違う人物を演じるという気持ちでいます。

-今回お二人は初共演ですが、お互いの印象を教えてください。

 CMでよく見てます!

瀬戸 あはは(笑)。

 実は、先日、スーパーで見かけたんですよ。普通のスーパーで普通の人たちがいる中で、全然違うオーラがあった。びっくりしました、遠目からでも「あの人は違う」って分かりましたから(笑)。

瀬戸 恥ずかしい(笑)。堤さんは、先ほど初めてお話しさせていただいたのですが、とても気さくな方でした。僕はドラマ「やまとなでしこ」が大好きだったんですよ。これまで共演させていただく機会が全くなかったので、今回、こうした作品を二人で作れるということに興奮しています。

-ところで、先ほど、瀬戸さんがもし自分のクローンがいても「へえ」と思うくらいとおっしゃっていましたが、堤さんはいかがですか。

 どうなんだろうな、遺伝子レベルで全く同じ姿というのはちょっと想像できないですね。実際に自分のクローンに出会ったとしても、「クローンって何?」と思ってしまって。どういう感情が生まれるのか全く想像できないです。

瀬戸 きっと遺伝子レベルで調べたら同じでも、姿は違って見えるんじゃないかなと思います。その人はその人の人生を送っているので、例えば、顔に傷ができているかもしれないし、ロックが好きでロックな髪形をしているかもしれない。そうしたら、違う人に見えるのかもしれないとも思います。

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