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「実は『ボレロ』はラベルにとっては大好きな作品ではなかったのです」『ボレロ 永遠の旋律』アンヌ・フォンテーヌ監督【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年8月8日 8時0分

-ラベルを演じたラファエル・ペルソナが、ナイーブな感じを出して好演したと思います。彼はどんな印象でしたか。

 私がオーディションで彼を選んだのは、この人だったらラベルの繊細さやデリケートな部分、ちょっと脆弱な部分、感受性の鋭いセンシティブなところを分かって演じてくれるのではと感じたからです。もちろん彼に全てを任せたわけではなく、2人で一緒に作り上げていったラベル像ですけれども、とても満足しています。ラベルは、感情を爆発させるような人ではありません。全てを抑圧してしまうような、何かフィルターをかけたような感受性を、ラファエルは本当に見事に繊細に演じてくれたと思います。

-日本の観客に向けて一言お願いします。

 日本で上映されることをとてもうれしく思っています。日本には何度か訪れたことがあって、日本の皆さんがフランスの文化、あるいはフランスのさまざまな映画に興味を持ってくださっていることを知っています。なので、この映画も「ボレロ」の揺りかごに揺られながら、映画に身を任す感じでうっとりと見て、聞いてくださればと思います。それから、ラファエル・ペルソナの素晴らしい演技に魅了されてほしいです。

(取材・文/田中雄二)


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