吉高由里子「源氏物語」執筆開始は「まひろの第2章の始まり」【「光る君へ」インタビュー】
エンタメOVO / 2024年8月25日 20時45分
その一言を聞き、まひろは「やっと認められた」とうれしかったに違いありません。「お前が男であれば」と言われ続けてきたまひろにとって、父上は最も自分を認めてほしかった相手。しかも、父上が学者でなければ、自分の文学の才能もなかったと思っているはずですから。そんな父上から「お前が女子(おなご)であってよかった」と言ってもらえたことは、まひろにとってようやく「生まれてきてよかった」と思えた瞬間だったんだろうなと。とても大きな一言だったと思います。
-内裏に出仕することになったまひろと、ソウルメイトである藤原道長(柄本佑)の関係は今後、変わっていくのでしょうか。
立ち位置も環境もガラッと変わります。そもそも、これまでは同じ空間にいることがほとんどなかった2人ですから。ただ、あれほど一緒にいたいと思っていた相手と同じ場所にいられるようになり、距離的にはぐっと近づいたのに、すごく遠い関係になってしまって。 “三郎”(道長の幼名)の頃の道長の方が、身分的にはかけ離れていても、心の距離は近かった気がします。
-なるほど。
とはいえ、互いに引かれ合っていることは、これからも変わりません。まひろは道長のことを思い続け、その気持ちが爆発しないように一生懸命、自分の心にふたをしている。でも、同じ方向を目指している者としては、とても心強い存在。ある意味、2人は光と影のような関係なのかなと。まひろが影にいるときは道長が光り輝き、まひろが輝くときは道長が影で支えてくれる。そういった意味では、まひろにとって道長の存在は、「どんな関係になりたいのか」ということを超越した生きがいであり、この世に生きる理由なのかもしれません。
-それでは、まひろの娘・賢子が夫・宣孝(佐々木蔵之介)の子ではなく、道長の子だったという衝撃的な展開については、どう受け止めましたか。
人間だから、そういうこともあるだろうな…という印象です。現代のルールに照らせば、「不倫」として批判されることかもしれません。確かにそういうルールは、みんなが平穏に暮らす上では必要なものですが、そこにとらわれ過ぎ、感性の豊かさが損なわれている一面もあると思うんです。だからと言って不倫を勧めるわけではありませんが(笑)、感性が先行していた時代のこととして考えれば、美しいことだとも思います。
-撮影が進む中で、まひろ役にどんな手応えを感じていますか。
出演発表から2年以上経ちますが、一つの作品にこれだけ長く携わる機会はほかにありません。大人になると、生まれて初めての経験も少なくなる中で今回、こういう機会をいただき、ありがたく思いながら、初めての一歩を今も継続中です。「自分が紫式部」という実感は今もありませんが、「パープルちゃん」として皆さんに愛されるキャラクターになれば、と思いながら演じています。
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