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吉田恵里香氏 憲法第十四条は「人間らしく生きるためのスタートライン」 「虎に翼」脚本家が作品に込めた思い(後編)【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年9月15日 12時30分

-第1回では、公布された日本国憲法第十四条を寅子が読むシーンから幕を開けるなど、作品の根底には憲法第十四条が謳う「平等」の精神が存在します。そこに込めた思いをお聞かせください。

 三淵さんを主人公のモデルにすることが決まり、初めて日本国憲法の全文を読んだとき、最も心に響いたのが第十四条でした。これが公布されたら、当時の人たちは宝物を手にしたように感動するのでは、と思うのと同時に、今の私たちにとっても大事なことなのに、本当に世の中に浸透しているのか、脇に追いやられていないか、という疑問も芽生えてきて。だから、十四条だけでも思い出していただければ、という気持ちで、劇中でも繰り返し触れてきました。とはいえ、これほど十四条が重要になるとは、自分でも思っていませんでした。でも、どんな題材を描いていても、結局そこに戻ってきてしまうんですよね。つまり、人間らしく生きるためのスタートラインを示しているのが、憲法第十四条なのかなと。

-よね(土居志央梨)と轟の法律事務所の壁にも、憲法第十四条が大きく書かれているのが印象的です。

 私は「紙に書いて壁に貼ってある」というつもりで台本を書いたのですが、本編で直接壁に書かれていたのを見て感激しました。確かに、紙に書いて貼るよりも、直接壁に書く方がよねらしいですよね。それが象徴的に使われるようになったのは、とても粋な演出で、私も気に入っています。

-ドラマを深く味わえるお話をありがとうございました。最後に、「虎に翼」の脚本を書き上げた吉田さんにとっての幸せとはなんでしょうか。

 一つずつでもいいので、ネット上から戦争まで、世の中から争いがなくなり、傷つくことが1人でも減ることを願っています。そういうものが一つでも解消されるのを見ると、私自身、とても幸せに感じます。

(取材・文/井上健一)


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