1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「童心に帰って、子どもに戻ってこの映画を見ていただきたい」『リトル・ワンダーズ』ウェストン・ラズーリ監督【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年10月24日 8時0分

-子どもたちを演出するのは大変でしたか。

 本当に楽しかったし、大きな挑戦でもありました。彼らは撮影現場にいられることがうれしくて、いいエネルギーも発散して、最高の演技がしたいと思ってくれてはいるのですが、ちょっとせりふを忘れてしまったり、カメラを見てしまったり、意識が散漫になってしまうこともありました。なので、僕はポイント制を編み出しました。「カット」と言った後に、次のテイクを撮るためにリセットしますが、その時に一番早くバミリ(出演者の立ち位置)に戻れた子にポイントを付ける。そしてその日の撮影が終わった時に一番高いポイントを持っている子に小道具をプレゼントするというような形にしました。

-子どもたちが、プレイヤーの「ベイビー・カム・バック」で踊るシーンが印象的でしたが、あの踊りはアドリブでしたか。

 最後の方で、ちょっとユーモラスなダンスシーンを入れるのもいいと思いました。子どもたちのダンス自体はアドリブです。一応、振り付けは考えたのですが、時間的に間に合いませんでした。あの場面は、ワイドの2種類と寄りを1つ、それからスローモーションの寄りを1つ撮りました。なので編集が大変でした。あの曲は、編集をしていた時にSpotifyでかかっていたのをたまたま聴いて合うと思って選んだのですが、結果的にあの曲がこのシーンをまとめてくれたのでよかったです。

-この映画では、パイが重要な役割を果たしますが、アメリカの子どもにたちにとってパイは日常的なものなのでしょうか。

 一言でいえば「クラシック(古典的)でコンフォート(快適)なもの」。食べて落ち着くようなものです。でも今はそれほど人気はないです。今のイメージだとタイムレス。昔ながらの、地方でよく食べられるものみたいな感じです。あとは、この映画では、童話によく出てくるアイテムの1つみたいなテイストも入っています。

-子どもたちが最初に盗むゲームの名前が日本名だったり、いろんなところで日本のカルチャーの影響が見られましたが、日本をすごく意識しているのですか。

 もちろん意識しています。日本の文化や映画、アニメ、漫画も大好きです。この映画でオマージュをささげたいという気持ちもありました。特に日本のアニメは、ユーモアとシリアスのバランスがとてもいいと思います。そういう特殊なトーンをこの映画でも追求したいと思いました。

-日本の映画やアニメなどで特に好きなものは?

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください