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「光る君へ」第四十六回「刀伊の入寇」 「源氏物語」を書き上げたまひろは、本当に「終わってしまった」のか【大河ドラマコラム】

エンタメOVO / 2024年12月6日 16時52分

 その勢いに気圧された倫子は「もう、衛門の好きにしてよいわ」と快く認める。放送時、SNSでは赤染衛門の歴史オタクぶりが話題になったが、自らのなすべき使命を見つけた人間の熱い思いにあふれた言葉だった。倫子の結婚前から学問を指南していた赤染衛門はこのとき、かなりの高齢のはず。それでも、ここまで熱い思いをぶつけられるものを見つけられる人生は、すてきなことではないだろうか。

 このほか、周明から越前での別れを経て太宰府に至る紆余(うよ)曲折を聞いたまひろが口にした「ここには居場所があったのね」という言葉も、人生とは居場所を見つける旅なのかも、と思わせるものがあり、印象的だった。

 このように、年齢を重ねるにつれ、味わいを増す人生の妙を感じさせる言葉の数々を振り返ってみると、「私はもう、終わってしまったの」とこぼしていたまひろも、まだまだ終わったとは思えない。さらにそれらの言葉は、物語を見守る視聴者の胸にも響いたはずだ。それが説得力を持つのも、ここまで1年間積み重ねてきた物語の裏付けがあればこそ。これもまた、大河ドラマならではの魅力といえよう。九州沿岸から賊が侵入した「刀伊の入寇」と呼ばれる歴史的事件に巻き込まれたまひろが目にしたこの回の衝撃的なラストを踏まえ、物語がどのような結末を迎えるのか。残り二回、心して見守っていきたい。

(井上健一)


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