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吉高由里子「まひろが『源氏物語』を書き上げたときは、涙が溢れました」最終回直前、長期の撮影を振り返る【「光る君へ」インタビュー】

エンタメOVO / 2024年12月14日 7時0分

 まるで、紫式部本人の実体験を書いたのでは…と思うくらいで、「源氏物語」に出てくる場所に自ら旅したという描写が、皆さんの想像を膨らませることにつながるのでは、と思いました。「源氏物語」の最後の「宇治十帖」と呼ばれるパートも、本当に紫式部が書いたのか明らかでない中、この作品ではまひろが書いたことにするあたりにも、大石さんの思い切りのよさを感じて。そういう意味では、大石さんの脚本には毎回圧倒されましたし、物語を旅するように、ワクワクしながら読んでいました。同時に、史実と創作のバランスを取りながら、一つずつ階段を上っていくような大石さんの生みの苦しみも感じ、そのイメージに自分がどれだけ近づけられるのか、毎回、考えながら読んでいました。

-それでは最後に、最終回の放送を控えた今のお気持ちをお聞かせください。

 撮影が終わり、書の練習やセリフを覚えなければいけないという“宿題”から解放され、ほっとした気持ちはありながらも、向き合うものがない寂しさも感じています。翌週の撮影に向けて週末に準備する日々が1年半も続いていましたから。ただ、まだ放送が続いているので気を抜かず、無事に最終回の放送まで走り抜けられることを願っています。

(取材・文/井上健一)


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