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チャンス到来!? 日高山脈が国立公園に

テレビ北海道 / 2024年4月20日 12時0分

今週のけいナビの特集は、日高山脈と周辺の国立公園化がテーマ。道内7番目の国立公園として今夏予定される日高山脈襟裳十勝国立公園(仮称)の誕生を前に、周辺自治体がどのような取り組みを進めているのか取材した。

番組MCの杉村太蔵さんと磯田彩実アナウンサーが今回訪れたのは、日高町にある日高山脈博物館。山脈が形成された歴史や地質、周辺の生態系などについて学ぶことができる施設だ。

出迎えてくれたのは、日高町地域経済課の高橋健総括主幹。現在の国定公園から国立公園になることによって管理主体が都道府県から環境省に代わり、保全や整備に国の補助制度を活用できるようになることが大きな変更点だとしている。

周辺の自治体は、日高管内の7町(日高、平取、新冠、新ひだか、浦河、様似、えりも)と十勝管内の6市町村(清水、芽室、帯広、中札内、大樹、広尾)。面積は約24ヘクタール。大雪山国立公園を抜き国内最大となる見通しだ。

ただ、日高山脈自体は険しい山々が連なっており、素人が簡単に登ることができる環境ではない。そこで、今回の国立公園化によって人が増えると予想されているのが周辺のアポイ岳。アポイ岳ファンクラブの田中正人さんは「登山道も整備され誰でも上りやすい山なので、より多くの人に来てもらいたい」と話す。

十勝側の自治体も、国立公園化というチャンスを観光振興につなげられないか模索中だ。

その中でも特に力を入れているのが芽室町。観光連携協議会の呼びかけ役ともなり、昨年は周辺の魅力を伝えるPR冊子や動画を製作したり、上空から遊覧できるフライトツアーを行ったりした。手島旭町長は「経済効果に結び付けるべきだ」と強調する。

一方で、「多くの人に来てほしいのだが、人が来ると生態系など環境に影響が出てしまうのでは」という複雑な心境をのぞかせる声も少なくない。中札内村日高山脈国立公園化PR事業実行委員会の須賀裕一委員長は、「訪れた人に楽しんでもらった上で、自然を守る意識を持ってもらうことが大事」だとする。

杉村さんは、「世界各地に目を転じると、遊覧して楽しむ観光地はたくさんある。日高山脈とその周辺はそうした可能性を秘めている」とし、国立公園化を生かした各自治体の今後の取り組みに期待感を示した。

(2024年4月20日放送、テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)

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