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お天気キャスター「森田さん」が2018年を振り返る

ウェザーニュース / 2018年12月12日 11時13分

ウェザーニュース

2018年もあと3週間あまり。そこで、お天気キャスターの皆様に今年を総括していただきます。

今回は親しみやすいキャラクターと個性的な気象解説で人気の森田正光さんに伺いました。

今年印象に残ったニュースは?


【1.平成30年7月豪雨】

 これまでの集中豪雨は「点」で降る認識でしたが、今年、東海~西日本で起きた豪雨は、まさに「面」という印象でした。
降った雨は、地点合計で20万ミリを超えます。これほど広い範囲での集中豪雨は、今まで経験がありません。

【2.災害級の暑さ】

 今年の夏の暑さは、まさに災害と呼べるものでした。熊谷市で41.1℃と、国内最高記録の更新。40℃以上を観測したのは、全国のべ17地点に及びました。

【3.台風(21号・24号)】

 21号は近畿を中心に大きな被害が発生。「関空台風」と呼べるものでした。24号は関東を中心に暴風をもたらし、「塩害台風」として爪跡を残しました。

今年を振り返ると、どんな年でしたか?

台風21号による高潮で被災した、関西国際空港

 子供の時に経験した1959年の伊勢湾台風は別格ですが、1990年11月30日に最も遅く上陸した台風28号など、気象の仕事をしてきた中で印象が強かった台風がいくつもあります。その中で、今年9月~10月初めの21号・24号は、大都市圏で高潮や塩害被害が出たということで、強いインパクトがありました。

 また、「平成30年7月豪雨」が発生していた時、マリアナ諸島付近にあった台風8号も記憶に残っています。この台風は、5日15時から6日15時までの24時間に、中心気圧が50hPaも下がる急発達ぶりを見せました。そういう意味で、台風に関して「記憶に残る」年だったといえます。

今年出演されてきた中で、言っていい裏話があれば..


 昔はあまり参加しなかったクイズ番組に、最近はわりと出演するようになりました。意識して避けていたのではありませんが、知らない分野の問題は答えようがないし、自分が出演しても面白くないかも・・・と思っていたのですが、意外なほど成績が良かったです(笑)。何でもやってみるものです。

 中学生気象予報士と、クイズ対決をした時のこと。問題の内容に「答えが1つに絞れない、どちらとも取れる」ものがあり、そこを私が突っ込んでみたところ、オンエアでは丸ごとカットされていました。クイズ番組を作る側にしてみれば、少し厄介なお客さんかもしれません。

今年のビックニュース(個人的なことでも構いません)


 初の「海外講演」のため、中国の天津まで行ってきました。午前4時起床で出発、午後はテレビのオンエアに間に合うように帰るつもりでした。

 ところが、PM2.5と濃霧の影響で視界が数百メートルまで落ちて、高速道路が閉鎖されてしまったのです。下道を使うほかなく、本来なら2時間もあれば空港に到着するのに、この時は4時間半もかかり、搭乗予定の飛行機に乗り遅れました。次の飛行機で駆け付けましたが、番組の前半部分の出演を(初めて)飛ばしてしまいました。

2019年は気象的にどんな年になりそうですか?


 東日本以西は暖冬傾向の予想ですが、フタを開けてみるまで分からないです。寒気は周期的に蓄積と放出を繰り返すので、タイミング次第では急な寒さに見舞われる可能性があります。

 大雨災害、台風の襲来は、今後も起こるものとして構えるほかありません。「インフラ整備により、昔より人的被害は少なく済んでも、交通網の乱れによる損害は大きい」というのが、最近まで当たり前のように思われていました。

 しかし、18年の台風襲来時の「計画的な運転とりやめ」のように、だんだんと意識が変わってきたように思います。台風以外の悪天候、例えば大雪が予想されたとき、「前段階で電車等を止める動き」が、今後さらに定着するのではないでしょうか。そういう意味では、「災害に強くなる・強くなっていける」と思います。

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