富士山に「笠雲」「つるし雲」が出現 天候悪化の予兆
ウェザーニュース / 2019年4月14日 9時20分
今朝は富士山の頂上付近には帽子のような雲が、そして東の空には滑らかな形状の不思議な形の雲が出現しています。
この雲はそれぞれ「笠雲」「つるし雲」と呼ばれるもので、「レンズ雲」と呼ばれる雲の一種です。笠雲は山が笠をかぶっているように見えることから、つるし雲は山の風下に吊されるようにして浮かぶことからそう呼ばれています。
風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動きません。
レンズ雲とは
北東側から見た今朝の富士山 写真の右から風が吹いていた
今日は高気圧が日本の東へ離れ、大気下層では湿った風が南海上から本州付近に流れ込んでいます。
この湿った風が富士山を乗り越えようとするときに空気が膨らんで冷えることで雲が出来ます。これが笠雲です。
そして、この風が富士山を乗り越えたり回り込んだりして風下側で空気の波が起こり、ここで同様にして発生しているのがつるし雲です。
風が昇る場所で雲が出来て、風が下る場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
天候悪化の予兆
東側から見た今朝の富士山 つるし雲は富士山より手前にある
「つるし雲」「笠雲」は
・上空の風が強い
・湿った空気が存在
という状況の時に発生しやすくなります。
低気圧の接近前は今日のように湿った空気が流れ込みやすくなるため、笠雲やつるし雲が見えると天気が下り坂といわれます。
今日は静岡県や山梨県周辺でもだんだんと雲が厚くなり、午後はだんだんと雨が降り出す見込みです。不思議な形のこの雲からも、この先の天気を知る手がかりが読み取れるのです。
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