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いつも捨てていた部分に栄養ぎっしり!? トウモロコシの意外な話

ウェザーニュース / 2019年8月31日 10時25分

ウェザーニュース

夏から初秋にかけての旬野菜、トウモロコシ。新鮮なトウモロコシにかぶりつくとプチっとはじけて甘さが広がりとてもおいしいですね。でも料理に使う際、粒を取るのはめんどうで、しかもうまく取れない、という経験はありませんか?

「トウモロコシの粒を取るのに包丁でそぎ落とす方法がありますが、それは大事な栄養までそぎ落としているんですよ」と管理栄養士の柴田聡美先生は言います。

栄養分は芯の近くに多い!?

「トウモロコシには、たんぱく質や脂質、カリウム、ビタミンB1、B2、C、食物繊維などが含まれています。そして、粒の付け根の部分にある胚芽には、リノール酸、ビタミンB群、食物繊維、鉄分、亜鉛が最も豊富に含まれています。ところが、包丁で粒をそぎ落とすと、この胚芽の部分が芯に残ってしまい、最も栄養のある部分までそぎ落とされてしまうのです」(柴田先生)

胚芽のある粒(左)と包丁でそぎ落とした粒

それでは、簡単に胚芽まで取れる方法はあるのでしょうか。

1列ずつきれいに取るには割り箸

手で粒をむしって取ると、胚芽まできれいに取れますが、なかなか根気のいる作業です。より手短な方法があるそうです。

「コーンカッターなど専門の道具もありますが、最も簡単なのは割り箸です。割り箸の幅はちょうど粒1列ぐらいなので、つぶれずにきれいに取れます。『天削箸(てんそげばし)』という、箸の根元のところが斜めに削れている割り箸がおすすめです。普通の割り箸をカッターなどで削れば代用できます」(柴田先生)

天削の割り箸

【割り箸を使った粒の取り方】
(1)割り箸を割り、トウモロコシの縦の列の一番根元のところに箸をあてる。
(2)そのまま箸を芯に押し付けて列に沿って入れていき、粒を起こすように箸を持ち上げる。
(3)1列取れたら次の列も同様に箸をすべらせていく。

粒を起こすように箸を持ち上げる

「このほか、バターナイフの先端のとがった部分を芯に押し付けても同様にできますが、バターナイフは幅が広いので2列同時に取ることができます。また、包丁で芯ごと縦半分に切り、切り口から指の腹で1列ずつ倒して取る方法もあります。

ガブリとかぶりついて食べる場合も、できるだけ芯に近い粒の下の部分から食べることをおすすめします」(柴田先生)

まだまだおいしいものが出回っているトウモロコシ。新鮮なものが手に入るうちに、栄養分も効果的に摂れると良いですね。

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