京都・舞鶴 眼下が雲で埋まる“雲海”出現
ウェザーニュース / 2019年10月28日 7時45分
今日28日(月)は日本列島が高気圧に覆われて、朝から晴れているところが多くなっています。そのため、地上付近の熱が上空へ逃げる放射冷却現象が働き、冷え込みが強まりました。
京都府舞鶴でも今朝は11.3℃まで冷え込み、霧が発生。高台になったところから眺めると見事な雲海が広がりました。
秋に現れやすい雲海
![](https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/201910/201910280045_box_img1_A.png?1572216750)
【放射霧の雲海】
夏に比べて日照時間が短くなる秋は、夜間の放射冷却によって地面が非常に冷えます。すると地面に近いところの空気も冷やされ、空気中の水蒸気が水滴に変わることで放射霧が発生。これが雲海となります。
盆地に見られる雲海は、ほとんどがこのタイプです。
【雨上がりの雲海】
雨上がりの地面は多くの水分を含んでいます。雨が上がってスッキリ晴れると、放射冷却によって早朝には雲海が発生します。
風が強いと雲海がその場に留まることができないため、天気が回復しても風が弱い、もしくは盆地のような周囲が山に囲まれていることが必要となります。
【川霧・湖霧・蒸気霧の雲海】
暖かい水面上に冷たい空気が流れこむと、水面からの水蒸気が冷やされて水滴が発生します。これは蒸気霧と呼ばれるものです。
放射霧の雲海や雨上がりの雲海は、局地的に発生しますが、蒸気霧は広範囲にわたって発生しやすいのが特徴です。
昼間は晴れて霧も解消へ
![](https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/201910/201910280045_box_img3_A.png?1572216750)
今朝の舞鶴で発生した霧は、朝の冷え込みが強まったことと、舞鶴が海に近く、暖かい水面上に冷たい空気が流れこんだことが原因です。
このあと日差しが届き地面付近の気温が上がってくると、霧はだんだんと解消されていきます。舞鶴でも昼間は20℃を超え、朝との気温差が大きくなります。服装などで上手に調節をするようにしてください。
参考資料など
写真・動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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