七十二候【鱖魚群】 日本人に身近な鮭の一生とは
ウェザーニュース / 2019年12月17日 5時10分
17日からは、七十二候「鱖魚群(さけのうおむらがる)」です。
「さけ」と読んでいますが、もともとは「鱖魚(けつぎょ)」という中国に生息するサケ科の淡水魚のこと。中国の暦が日本に入ってきた際、日本にはいない魚だったので、同じような生態の鮭をあてたと言われています。
4年かけて再び日本へ
情報元:マルハニチロ
鮭は川で生まれ、稚魚へと成長すると海に旅立ちます。
春~夏に日本を出た鮭たちは、図のようなスケジュールで回遊します。
4年という長旅を経て、日本に帰って来ることができる鮭は、なんと5%未満(回帰する地域によって割合は異なります)。
では、そんな数少ない鮭たちは、なぜ自分たちが生まれ育った川に戻って来ることができるのでしょうか?
地元愛ならぬ母川愛
様々な説の中に、生まれた時の川の匂いを記憶し、それを頼りに戻ってくるというものがあります。
ある研究によると、鼻詰めし、嗅覚の働きを妨げた鮭は帰ってくることができなかったそうです。
この結果からは、確かに匂いが大きな鍵となっていることがわかります。
しかし、視力を失った鮭も同様に帰ってくることができなかったとのこと。
そのため、鮭は自分が生まれた川を目と匂いで覚えて、戻ってくるのではないかと言われています。
ちょっと切ない鮭の最期
4年間の長旅に出て、やっとの思いで生まれ育った川に戻ってきた鮭たち。
次にやるべきことは自分の命を次世代に繋げることです。
子孫を残すという大事な役目を果たしたオスとメスは、力尽きて死んでしまいます。
様々な困難を乗り越え、無事に川に帰ってきたと思ったら、子供を産んで死んでしまうなんて…なんだか切ない気もしますね。
参考資料など
【参考・参照元】
マルハニチロ「SALMON MUSEUM」,<https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/jiten/>
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