紫外線対策で気をつけたい、5つの落とし穴
ウェザーニュース / 2021年5月11日 5時0分
いよいよ各地で梅雨が始まります。梅雨どきはジメジメして皮膚トラブルが増えがちなど、気がかりなことが多い時季です。さらに気がかりなのが紫外線。今すぐにでも、対策を始めなければなりません。
「紫外線対策は、梅雨が明けてからでは遅過ぎます。一刻も早く始めましょう」と語る、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に、紫外線対策の落とし穴を伺いました。
(1)夏からでは手遅れになる紫外線対策
「紫外線が多いのは夏だと思われていますが、実は5月は1年の中でも2〜3番目に紫外線が多い月なのです」(野村先生)
紫外線にはA波(UV-A)とB波(UV-B)の2種類があり、UV-Aはシワやたるみの原因に、UV-Bはシミやソバカスの原因になると言います。
5月、6月に多いのは、シワやたるみの原因になるUV-A。真夏に威力を発揮するUV-Bよりエネルギーは弱いものの、地上に降り注ぐ量の多さから、肌に大きな影響を及ぼします。
「梅雨どきは、紫外線を浴びる機会がまだ少なく紫外線に対する抵抗力がないため、少しのことでダメージを受けます。早々に、日焼け止めで紫外線対策を行ってください」(野村先生)
(2)家の中でのうっかり日焼けに要注意
野村先生によると、5月、6月に多いUV-Aが怖いのは、窓ガラスを通り抜けてしまうことだそうです。UVカット加工をしていない窓ガラスの近くでは、家の中でも思わぬ日焼けをしてしまいます。
暖かくなってくると、どうしても軽装になって肌の露出が多くなります。家の中であっても、晴れた日の外出と変わらない紫外線対策を心がけましょう。
(3)曇天も危険! 雲はUVをカットしきれない
曇りの日は、雲で日差しが遮られるため、紫外線が弱まるように感じます。しかし、UV-AとUV-Bに分けて見ていくと、その思い込みは通用しません。
ウェザーニュースの独自観測機「ソラテナ」の観測データを見ると、曇天時のUV-Bは、晴天時の半分ほどしか地上に届いていないものの、UV-Aは曇天時でも晴天時の75%が私たちの肌に届いているのです。
「UV-Aは肌の奥にある真皮まで到達し、肌の弾力を低下させて老化現象を引き起こすと言われています。曇っている日も気を抜かず、日焼け止めなどでしっかり対策をした方がよいでしょう」(野村先生)
(4)日焼け止めの塗り残しをどう防ぐか
久しぶりに日焼け止めを使う人が、つい犯してしまうあやまちは「塗り残し」です。塗り残しは同じ場所で起こりやすく、紫外線の影響が積み重なってシミやシワ、老化の原因になります。
野村先生によると、塗り残しやすい場所は、「耳の後ろ」「襟足」「肩のあたり」「肩から腕にかけての外側の部分」です。
また「首」は、シミやシワが出ると年齢を感じやすい部分なので、塗り残さないように特に入念にケアしてほしいそうです。
(5)コロナ禍の必需品、マスクと日焼けの関係
コロナ禍が続く中、また紫外線対策の時季がやってきました。「マスク荒れ」に悩まされている人は、どんな紫外線対策を行えばいいのでしょうか。
「朝は、ローションなど保湿剤で肌を整えてから、日焼け止めを使います。コロナ禍ではマスクによる摩擦・蒸れ・汗などで、肌のコンディションも例年とは違います。
マスクのつけ外しや汗・蒸れなどで落ちないよう、日焼け止めはウォータープルーフなどの落ちにくいものに変えるといいでしょう。肌のコンディションはマスクのありなしで変わってくるので、あくまで肌の状態に合わせて選ばなければなりません。マスク荒れを起こしていたら、低刺激性の日焼け止めがお勧めです」(野村先生)
これからの紫外線対策で気をつけたい5つの落とし穴、ご理解いただけたでしょうか。梅雨にも負けず、コロナにも負けず、日焼け対策はしっかり行いましょう。
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