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三つ葉の栄養と効能 春のストレス解消にも効果あり!?

ウェザーニュース / 2022年3月28日 6時0分

ウェザーニュース

もともとは山野草の三つ葉。江戸時代に栽培が始まり、古くから春を告げる野菜として愛されてきました。水耕栽培ものは1年中出回っていますが、露地栽培ものは若くて柔らかい葉茎をのばす3月から初夏が本来の旬だそうです。詳しい話を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

三つ葉は3種類、露地栽培ものは今が旬

三つ葉は育て方によって種類の違いがあるようです。

「一般的に糸三つ葉、切り三つ葉、根三つ葉の3種類に分けられます。まず糸三つ葉ですが、これは葉から根元まで緑色で名前の通り茎が細く、水耕栽培で1年中収穫されるものです。きざんで薬味にしたり、茶碗蒸しの色どりなどに使われます。

切り三つ葉は茎を白くするために光を当てずに柔らかく育てたものです。正月の雑煮などによく用いられます。

根三つ葉は露地栽培で、土に植え付けて茎の部分に土をかぶせて白くし、根を付けたまま販売されるものですが、その根も食べられます。三つ葉の中でもっとも栄養があり、香りや食感もよいとされ、すき焼きなどに入れてさっと煮るとシャキシャキの食感が楽しめます」(吉田さん)

同じ三つ葉といっても、育て方によって見た目も食べ方も異なるのです。

香りだけでなく栄養豊富

三つ葉といえばあの独特な香りが印象的です。その香りの成分が、健康面でも効果的な役割を果たしているといいます。

「三つ葉の香りは三つ葉特有の『三つ葉エン』『クリプトテーネン』という成分によるものです。食欲増進や消化促進の働きがあり、ストレスやイライラなどを鎮め、不眠症にも効果があるといわれています。新生活などで、メンタルの乱れやストレスを感じやすいこの時期は、特に積極的に食べたいですね。

また葉の緑の濃い部分はビタミンCやβ-カロテン、カリウム、カルシウムなどが豊富です。これらは旬の時期により多く含まれて栄養価が高くなるので、今の時期におすすめの野菜です」(吉田さん)

上手に保存するには乾燥を避ける

三つ葉を買ってくると、すぐに葉が黄色くなってしおれてしまうことがあります。より長持ちさせる保存法はあるのでしょうか?

「三つ葉は日持ちしない野菜の一つです。一番良いのは買ったらすぐに調理することですが、保存する場合は湿らせたキッチンぺーパーや新聞紙で包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫で保管してください。乾燥すると葉がしおれるばかりでなく、せっかくの香りも飛んでしまいます。

また、適当な長さに切ってから湿らせたキッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れて冷蔵庫で保存することもできます。ただ、日持ちはしにくいので、3~4日を目安に使い切るようにしてください」(吉田さん)

三つ葉は料理によって使い分けるとよいそうですが、旬の今は葉や茎がみずみずしく香りが高いものが出回ります。旬を逃さず、三つ葉本来のおいしさを楽しみましょう。

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