アメリカでは2つのハリケーンが同時発達 ひとつはフロリダ半島直撃の予想

ウェザーニュース

3つの台風が同時に存在していた日本周辺と時を同じくして、アメリカではフロリダ半島近くに2つのハリケーンが発生しています。そのひとつはフロリダ半島を直撃するとみられ、現地では警戒を強めています。

フロリダ半島がハリケーンに挟まれる形

日本時間の29日(火)15時の時点で、フロリダ半島の東の大西洋にハリケーン・Franklin（フランクリン）があります。衛星画像では中心付近にはっきりとした目が確認でき、5段階ある強さの勢力のうち、上から2番目にあたるカテゴリー4で、日本の台風では「猛烈な」勢力に相当する強さです。

また、フロリダ半島の南西のキューバ付近を通過している熱帯低気圧・Idalia（イダリア）が発達してハリケーンとなりました。これでフロリダ半島が2つのハリケーンに挟まれる形になっています。

ハリケーン・Idaliaは勢力のピークで上陸か

今後、ハリケーン・Franklinは北東に進み、あまり陸地には近づかない見込みです。一方でハリケーン・Idaliaは北上しながらメキシコ半島でさらに発達し、勢力のピークに近い状況でフロリダ半島北部に上陸するとみられます。

進路にあたる地域では、高潮による大規模な浸水や沿岸部を中心とした暴風、大雨による洪水などが予想される状況です。フロリダ州のタンパ国際空港では現地時間の29日(火)昼から空港を閉鎖することを発表するなど、現地では警戒を強めています。