中国地方・山陽の広範囲で雹や霰 近畿にも発達した雨雲が広がる

ウェザーニュース

今日27日(金)の午後、日本海の雨雲が中国地方を南下し、山陽で雨が強まっています。広い範囲で雹(ひょう)や霰(あられ)が降り、活発な雨雲はこの後、近畿や四国に移動する見込みです。

山陽で雹・霰の報告が多数

発達した雨雲が通過中の中国地方では各地で雹や霰が降っています。13〜14時にウェザーニュースアプリ利用者から届いた雹や霰の報告を見ても、広島県東部から岡山県の瀬戸内海沿岸にかけて広く分布していることがわかります。

雨雲の移動速度が比較的速いため、アメダスで観測した降水量は1時間で10mm前後に留まっていますが、瞬間的には土砂降りになった所がほとんどです。

雹や霰を降らせる雨雲は上空10,000m付近まで発達していて、雷や突風も発生させています。広島県南部では竜巻などの突風の目撃情報があり、竜巻注意情報が発表されました。

近畿や四国でも雷雨、雹などに注意

27日(金)夕方の雨雲の予想

雨雲は今後も南下する予想で、この後は香川県や愛媛県など四国の瀬戸内側でも雷や雹を伴った強い雨の降る所があります。また、近畿でも北部を中心に雨雲が発達していて、大阪市や京都市などの関西エリアでも夕方の帰宅時間帯にかけて雷雨となる見込みです。

雹や霰が強く降った場合は気温が高くでも道路に積もり、非常に滑りやすくなります。車の運転中に雹や霰が降ってきたら路面状況に変化に注意し、速度を控えるようにしてください。

短時間の強い雨や落雷のおそれもありますので、雨のピークのタイミングの移動は避けたほうが良さそうです。