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今朝は富士山に笠雲やつるし雲が出現 天気下り坂を示唆

ウェザーニュース / 2024年4月8日 7時30分

ウェザーニュース

週明けの今日8日(月)早朝には富士山の山頂付近に笠雲が見られていました。徐々に小さくなっていきましたが、その傍らにはつるし雲が見えています。

今日は日本列島の南に停滞している前線が西から北上して、雨の降るところが多くなります。笠雲もつるし雲も、この天気下り坂を示唆するものと言えそうです。

日差し届いてもこのあとは雨に

山頂付近に笠雲 その右側につるし雲

富士山周辺には湿った空気が残っていて、上空はやや強い風が吹いていたため、今朝は笠雲やつるし雲が見られたと考えられます。

これは日本列島の南に停滞している前線が今日は北上傾向で、上空には湿った空気が流れ込み始めていることを示唆しており、このあとは天気下り坂に向かう見込みです。

午前中は日差しが届いて富士山が見られることがあっても、だんだんと雲が厚くなり雨が降り出す予想です。

笠雲やつるし雲のできる仕組み

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。また、つるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、高い山の風下に出現します。
 ・上空を一定の強い風が吹いている
 ・上空の空気が湿っている
という気象条件が重なった時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができます。これが笠雲です。

また、山の風下では上下に振動する空気の波ができます。空気が湿っていると、波の山の部分で空気が上昇することで雲が発生し、波の谷の部分で空気が下降することで雲が消える、という原理で波に沿って雲ができます。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲ができて、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。この風が上昇するところでできたあまり動かない雲がつるし雲です。富士山のような単独峰の風下では円盤状や手羽先状のレンズ雲になり、山脈の風下にできる場合は山脈と平行な帯状のロール雲になります。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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