28日(火)頃は前線活発化し大雨の可能性 熱帯低気圧から離れていても要注意

ウェザーニュース

週前半の5月28日(火)頃、西日本や東日本の付近で前線の活動が活発化し、本降りの雨の降る所が多くなります。

前線に向かって湿った空気が流れ込むことで雨雲が発達しやすく、太平洋側の地域などで大雨となる可能性があるため注意が必要です。

上空には寒気を伴った気圧の谷　大気の状態が不安定に

西から接近してくる低気圧や前線の影響で、九州の早い所では今日26日(日)の夕方から雨が降り出し、明日27日(月)は雨の範囲が拡大します。28日(火)になると上空の気圧の谷が深まり、高度5500m付近で−18℃以下の寒気が南下して大気の状態が不安定になる予想です。このため西日本〜東日本付近では前線の活動が活発になることが予想されます。

また、現在フィリピン付近にある熱帯低気圧が今後台風に発達し、28日(火)頃には沖縄の南に進んでくる予想です。この台風の東側にある湿った空気が前線に向かって流れ込むことで、前線の活動がいっそう活発になるとみられます。

西日本や東日本の太平洋側は局地的に雨が強まり、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降る可能性があります。東日本や東北では29日(水)の朝まで雨の強まりやすい状況が続く見通しです。

総雨量が200mm超の可能性も

29日(水)朝までの総雨量は九州から東海の太平洋側で100mmを上回る予想です。特に南からの湿った空気が山にぶつかるなどして雨雲が発達しやすい四国や近畿、東海の山沿いでは、総雨量が200mm以上に達するおそれがあります。

前線の動きや湿った空気の流れ込み方によって雨の強まるエリアが変わってきますので、最新の情報をこまめに確認するようにしてください。

熱帯低気圧や台風の予報があるとその中心に目が行きがちですが、今回は台風が遠くにある段階で雨が強まります。進路図の日付に惑わされず、早めに雨への備えを行うようにしてください。