台風9号（ジョンダリ） 今日は沖縄で局地的な激しい雨に警戒

ウェザーニュース

8月19日(月)9時現在、台風9号（ジョンダリ）は沖縄・宮古島の東北東の海上を、北東にゆっくりと進んでいます。今後は東シナ海から黄海へ北上する見込みです。

▼台風9号　8月19日(月)9時
　中心位置　　　宮古島の東北東約80km
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　北東　ゆっくり
　中心気圧　　　1000 hPa
　最大風速　　　18 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　25 m/s

沖縄・先島では午後にかけて非常に激しい雨のおそれ

台風に近い沖縄は先島を中心に活発な雨雲が断続的にかかり、午後にかけて1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。沖縄本島周辺でも局地的に雨が強まる見込みです。道路冠水や突風などに警戒をしてください。

また、台風と太平洋高気圧の間を吹く南寄りの風が西日本に湿った空気を送り込み、太平洋側では大雨となる可能性があります。

台風9号は明日以降、沖縄付近から東シナ海・黄海を北上し、大陸に上陸して勢力を落とす可能性が高くなっています。周辺の海面水温は高いものの、鉛直シア（鉛直方向の風の強さや風向の違いを示す指標）が大きいため顕著な発達は予想されておらず、暴風域を伴わない程度の勢力のまま進む見通しです。

九州や本州方面へは大きな影響はない見通しですが、台風が陸から離れて北上したとしても、東シナ海の沿岸などで波が高くなる可能性があるため、海のレジャーの際は離岸流などに注意が必要です。

台風の発生は今月5つめ

平年の台風発生数

台風の発生は先週13日(火)に発生した台風8号以来で6日ぶりです。今月に入ってから5つめの台風発生です。

台風発生数の平年値を見ると、8月は平均5.7個で一年の中でも最も台風の発生が多くなる時期です。今年もこの2週間で5つの台風が発生していて、平年並みかそれを上回るペースといえそうです。

夏から秋に変わると本州付近に近づく台風が増えてくることも考えられ、本格的な台風シーズンとなりますので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「ジョンダリ（Jongdari/종다리）」は北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）が提案した名称で、ひばりのことを指す朝鮮語からとられています。