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台風10号(サンサン)に暴風域が出現 来週は強い勢力で本州に接近か

ウェザーニュース / 2024年8月23日 5時0分

ウェザーニュース

8月23日(金)3時現在、台風10号(サンサン)はマリアナ諸島で発達を続けています。風速25m/s以上の暴風域が出現しました。

▼台風10号 8月23日(金)3時
 中心位置   マリアナ諸島
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 45 m/s


日本列島を直撃か 進路に注意

台風10号はさらに発達を続け、明日24日(土)には「強い」台風になる予想となっています。来週にかけてもその勢力を維持したまま北上する見込みです。

進路の予想を見ると、台風10号はしばらく北上したあと西寄りに進路を変え、北緯30度付近までは北西に進む見込みです。その後は進行方向を北東に変え、本州や四国に接近・上陸する可能性が高くなっています。

進路に近い地域では暴風や大雨の影響が大きくなることが懸念されます。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果

この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、本州の南に北上する傾向は概ね揃っていて、日本に影響が出る可能性がかなり高くなっているといえます。予報期間を考えるとばらつきは比較的小さいとはいえ、近畿よりも西を通るコースから関東付近を通るコースまで考えられ、地域を絞り込んで影響を予測するのは難しくなっています。

わずかな進路の違いでも影響が出る地域や影響の程度に大きな差がでてきますので、予報の変化に注視が必要です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。

台風の接近前から大雨のおそれ

台風10号の中心が近づいてくる前から、日本列島付近では前線の活動が活発になるおそれがあり、雨量がまとまり大雨となるおそれがあります。まだ場所や期間の予想が難しいものの、台風から離れていても気象情報に注意するようにしてください。

また、台風の北上に伴い中心から離れた所でも風が強く吹く可能性があります。進路に近い地域以外も警戒が必要となることが考えられます。今後の情報に注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「サンサン(Shanshan/珊珊)」は香港が提案した名称で、少女の名前が由来です。

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